認知症とともに生きる 最終更新日:2025年8月15日 (ID:1876) 印刷 関連リンクはこちら(認知症希望大使・丹野智文さんのメッセージオレンジカフェ・おもやいカフェ・認知症サポーター養成講座受講生募集)認知症本人の思いを大切に… 私は私、何も変わっていない令和6年1月1日に「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」(外部リンク)が施行されました。※ 共生社会とは… 認知症の有無にかかわらず一人一人が個性と能力を発揮しながら、互いに尊重しつつ支え合いながら共生する活力ある社会「認知症」とは、さまざまな脳の病気が原因で、記憶力や判断力など認知機能が低下し、生活に支障がある状態を言います。 認知症になると何もできなくなるという考えではなく、「認知症になってもできること・やりたいことがあり、地域で仲間等とともに、希望を持って自分らしく暮らすことができる」のです。 家族や地域も、本人が今できていることは継続してさせてあげる、難しくなったことに対して一緒に考えていく姿勢が必要です。市では「認知症を正しく理解すること」「認知症になっても共に安心して過ごせる地域づくり」のために、認知症当事者の声を聴きながら活動を進めています。王将の会発足!発起人の山口さんの声認知症本人交流会「王将の会」は、認知症当事者である山口隆正(たかまさ)さんが発起人となり令和6年4月から始まりました。山口さんは「やると決めたらやるんです」「王将の会は、私にとって元気がでる場所になっていますね」と力強く語ってくれました。真剣勝負の後は「疲れた~」と満足した表情で次の対局に向け、目薬を差し、準備を整えています。山口さんの妻は「今では、いろいろなところで月に5回は将棋を指していますよ。将棋をしていると本当に元気になるようで、これまで感じていた足の痛みがなくなったと言うんです」と語ってくれました。王将の会(事前申込不要)認知症当事者・家族・地域の人が集い、将棋盤を囲み、真剣勝負と楽しい会話ができる場所です。日時:毎月第4木曜日14時0分~15時30分場所:丘の上の街(「田久」バス停横)参加料:無料(飲食代は自己負担)その他の、認知症本人交流会「花さく会」「花さく会囲碁の会」「まっちゃんの部屋」「それでいい!」もあります。気軽に遊びに来てください。詳細は、こちら。地域や交流会で活動するチームオレンジサポーター令和5年度に発足したチームオレンジサポーターは、認知症の正しい理解について学びながら、認知症当事者と共に啓発活動や、認知症本人交流会への参加、それぞれの地域での活動を日々行っています。宮本良子さんは「この活動を通して子どもたちを含めて幅広くたくさんの人と出会えることがとても楽しい」。中西千恵子さんは「認知症になってもその人は何も変わらない、私たちと一緒よね」「人生の先輩としていろいろと教えてもらっている感覚かな」と話し、2人で顔を見合わせ「楽しいな、楽しいね!」と終始笑顔。最後に宮本さんから「安心して認知症になれる環境をつくっていきたい。私もいずれなるからね。みなさんに認知症を正しく知ってほしい」とメッセージをもらいました。市民へ認知症を正しく伝えるために活躍するチームオレンジサポーターの中西さんと宮本さん(右)宗像市オレンジカフェ・おもやいカフェ(事前申込不要)同サポーターがカフェ名を考案したオレンジカフェ(認知症カフェ)。いつもの買い物の場所でおいしいコーヒーを飲みながら、認知症になっても自分らしく暮らす工夫や、不安や希望などを語り合います。 認知症当事者のできることを生かしたいという希望や、暮らしの中での困りごとなど認知症に関する相談は、お住まいの地区の地域包括支援センター(他のページ)・市高齢者支援課・かかりつけ医のいずれかに相談してください。 認知症希望大使・丹野智文さんが宗像市の認知症講演会で思いを語る39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断され、認知症当事者の立場から、各地で啓発活動を行っている丹野智文(たんのともふみ)さんを招き、「認知症とともに生きる~変わらない友人・仲間のままで~」をテーマに認知症講演会を令和6年5月16日に開催しました。講師の丹野さんは「できることを奪わないでほしい」「認知症当事者だからできることがある」など、自分自身の生き方や周りの人(医療、地域)との関わりなどに対する思いを語ってくれました。参加者からは、「今までの認知症についての考え方が変わった」「また話を聞きたい」「明るい気持ちになった」など、感銘の声がありました。また、会場に設置した『こんなまちになったらいいな』の掲示板には、「助け合い」や「声かけ」「自分らしく」というキーワードが多く集まりました。講演会後に丹野さんから市民のみなさんへのメッセージをもらいました。市公式YouTubeで公開中なので、講演会に来場した人もそうでない人もぜひ視聴してください。トヨタ自動車販売店に勤務しながら、認知症希望大使としても活躍する丹野さん認知症本人を正しく理解するためのガイド(認知症ガイド)については、こちら。 認知症当事者とともに生活する本人・家族の想い認知症と診断された時、ご本人もご家族も、きっと多くの不安や戸惑いを感じることでしょう。しかし、決して一人ではありません。ここでは、2年前に静岡県から転入された認知症の仁科さんとともに生活する娘の石丸さんのお話をご紹介します。〇認知症と診断された当初は…仁科さんが認知症と診断された当初は、ご本人も石丸さんも戸惑いがありました。ご本人自身もかつてできていたことが難しくなり、イライラすることもありました。石丸さんは「おもやいカフェ」に仁科さんと参加し、専門職やデイサービス、市の認知症事業に繋がったことで「いろんな方に相談できて心強い」と言います。7~8年前、仁科さんが車庫入れ時に車の後部をぶつけることが増えてきたのが認知機能の低下が出始めていたのではと振り返ります。そこから何度も説得して免許返納に至ります。その代わり仁科さんが行きたいところはどこでも車で連れて行ってるそうです。〇「できる」を奪わない引っ越しで環境が変わり、キッチンの配置や新しい器具の使い方が分からなくなることでキッチンに立つことが減った仁科さん。石丸さんは「これやってくれる?」と仕事をお願いする形でキッチンに立ってもらってます。昔から自分の意思をはっきり言うタイプだった仁科さん。娘が直接いうよりは、デイサービスの方の力を借りることで穏やかな感じになっていったとのこと。「こうしてみたらどう?」と提案したり、選択肢から選んでもらうなどの本人にとって受け入れやすい言い方を工夫しているとのこと。仁科さんが食器洗いをすると石丸さんは水道代が気になり、何度もやり方を注意していたとのこと。お互いにイライラし、常に仁科さんのやり方を見張るような状態が嫌になり注意するのはやめたそうです。仁科さんは洗い物を終えると「これでよし!」と満足気。細かい所は目をつぶるのもお互いストレスにならない秘訣と言います。気になる細かい部分は後から、仁科さんがいないときに直したり、お茶わんや箸など軽いものをしてもらうために目の前に配置し、重い鍋や、油のこびりついたフライパンは視界に届かない場所に置いておくなどの工夫をしているそうです。できることはやり続けてもらう。今もそれは続いているそうです。もともと働くことが大好きで、80歳近くまで現役だった仁科さん。デイサービスでも、タオルたたみやプリント配り、台ふきなどの仕事をもらい、スタッフからも感謝されています。家でも同様に仕事をお願いし、頼られると嬉しいようで気持ちよくやってくれ、家族も感謝の言葉が自然に出てきます。石丸さんは、「今までできていたことも下手になったり、周りから見れば危なく見えても、まだまだできることはある。子育てと同じように今できていることを認めてあげることは大事。本人もできなくなったことは悔しく思っているはず。誰もが通る道、相手の立場に立って考えたい。」と語ります。~認知症ケアの基本は、認知症の人が自分でできることを奪わないこと。周囲が過剰に世話をすると自分で行う機会が減り、生活能力や意欲の低下に つながることがあります。~〇「好き」を続けてもらう楽しい、うれしいことはなるべくそのまま続けてもらいたい。仁科さんはおしゃれが大好き。仁科さんが自分の服を選び、石丸さんがおしゃれを楽しめるようにサポートしています。年長のひ孫がネイルを施して一緒におしゃれを楽しんでます。歌うことも好きなので今は仁科さんが気に入る場所を探しているんだとか。~認知症の人にとって、好きなことを続けることは、生活の質や精神的健康を保つために重要。意欲の低下や不安感を和らげ、気持ちの寄り添うこと で日々の楽しみや生きがいをもたらします~〇情報を得て、専門職、サービス、周囲に頼るいつも顔をつき合わせているとイライラすることもあります。同じ介護している友人と数カ月に一度愚痴を言い合ってスッキリすることもあるそうです。外の方の力を借りることも大切。デイサービスを週3回利用し、お互い良い関係が保てています。市役所、地域包括支援センター、ケアマネジャー、社会福祉協議会、各ボランティアの皆さん、介護福祉施設関係職員、民生委員・福祉委員など今まで関わったたくさんの方々からのアドバイスや連携のおかげで、安心して高齢者とともに宗像生活を楽しく過ごせているとのこと。関連リンク認知症希望大使・丹野智文さんのメッセージ(外部サイトにリンクします)認知症サポーター養成講座受講生募集(外部リンク) オレンジカフェ・おもやいカフェ(PDF:1.29メガバイト)