地域の読書文化を育む。「宗像ビブリオバトル倶楽部」~9月6日レポート~ 最終更新日:2026年9月6日 (ID:10263) 印刷 こんにちは、しばママレポーターです。「本が好き」「誰かと本について語り合いたい」「本が好きな方を増やしたい」そんな思いを持つ人々が集まり、宗像市を拠点に活動を広げている「宗像ビブリオバトル倶楽部」。今回は、2026年6月27日に「CoCokaraひのさと10周年イベント」の中で行われたビブリオバトルを実際に観戦してきました!開催後に代表の末田さん、メンバーの執行さん、清水さんにお話を伺い、活動の背景やその魅力について取材してきましたので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。CoCokaraひのさと10周年イベントの様子左から、同倶楽部の執行さん、末田さん、清水さん宗像ビブリオバトル倶楽部とは?2019年、図書館のイベントをきっかけに活動をスタート。現在、5名のメンバーで「ビブリオバトル」や「読書会」などのイベントを企画・運営しています。活動の根底にあるのは、「本を通じて人と人がつながる場づくり」です。宗像市内の図書館や行政とも連携し、小中学生から大人まで、誰もが気軽に参加できる場を提供しています。そもそも「ビブリオバトル」とは?ビブリオバトルとは、参加者がおすすめの本を持ち寄り、1人5分間で魅力をプレゼンテーションする「知的書評合戦」です。基本的なルールはとてもシンプル!発表者(バトラー)が読んで面白いと思った「推し本」を持って集まる。順番に、1人5分間でその本の魅力を紹介する。発表の後、参加者全員でその発表に関する質問やディスカッションを2〜3分行う。全ての発表が終わったら、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準に参加者全員で投票を行う。最多票を集めた本が「チャンプ本」に決定!勝敗を決めること以上に、思いがけない本との出会いや、発表者の熱意や人柄に触れられることが一番の醍醐味です。地域の連携が生む「中学生ビブリオバトル」倶楽部の特徴的な活動の一つが「中学生ビブリオバトル」です。なぜ中学生向けに?中学生になると読書量が減るという統計データがあります。その時期に「本を語る楽しさ」を知り、生涯にわたって読書を楽しんでもらいたいという願いから、2021年より宗像市や近隣市の中学生を対象にした「むなかた中学生ビブリオバトル大会」を毎年開催しています。昨年からは日の里中学校とも連携し、中学校図書館で地域住民と中学生の交流の場としても開催するようになりました。また、日の里中学校では、本に親しむ機会を設け、令和6年度の生徒1人当たりの年間貸出冊数は44.6冊。市平均15冊、国平均9冊を大きく上回っています。(日の里中学校が文部科学大臣表彰受賞 読書活動の実践が評価)コロナ禍には、直接会わなくても参加できる「ビブリオラリー(パネル投票形式)」を編み出すなど、状況に合わせた工夫も凝らしてきました。今では「今年もあるよね?」と中学生や先生たちにも心待ちにされる、地域に根付いた文化となっています。ビブリオラリー2025開催の様子(外部リンク)「読書会」で、さらに深い楽しみをビブリオバトルとはまた違った楽しさがあるのが「読書会」です。読書会は課題本について決められたテーマについて話し合うため、ビブリオバトルよりもハードルが低く、誰でも気軽に参加できることが魅力のひとつです。テーマを設けることで、全員が平等に発言できるスタイルを工夫しています。本の内容だけでなく、自分自身の考えや価値観を共有できるため、参加者の人となりを知ることができる、温かくゆるやかな交流の場となっています。CoCokaraひのさと10周年イベントでの熱いバトル!ギャラリーも大人から子どもまで様々な年齢の方がいらっしゃいました今回の出場者は4名。中学生の参加予定もあったそうですが、部活の予定により都合がつかなくなったそう。大人に混ざって子どもの申込者もいらっしゃるとのこと。今回は拝聴できず残念でした。まずは末田さんからのルール説明前述したルールに加えて、宗像ビブリオバトル倶楽部主催のバトルでは「ひとことほめカード」が準備されており、各出場者のよかったところを書くことができます。カードはバトル後に参加者へお土産として渡されます。宗像ビブリオバトル倶楽部オリジナルルール個人的ビブリオバトルの面白さわたしが観戦して一番面白いと思ったポイントは、バトラー毎にスタイルがまったく違ったことです。本を読むきっかけメインの方、本の楽しみ方メインの方、本を読んだ内容実践型の方、本の内容に全く触れずに5分話した方、それぞれのスタイルで本を紹介されていました。緊張のトップバッター!5分が経ったら話の途中でも強制終了ですそして、普段だと目に入らない本との出会いがあるのもビブリオバトルの面白さだと思いました。人に紹介されるとついつい読みたくなりませんか?今回紹介された本はどれも知らなかったので、私も書店や図書館で探してみようと思います。SF小説、新書、自己啓発本、ノンフィクションとジャンルも様々バトル後はいよいよ投票どの本も読みたくなったので誰に投票するのか非常に悩みました。ギャラリーの投票の結果、今回のチャンプ本は「なぜか話しかけたくなる人、ならない人」でした!優勝したのは大学生!おめでとうございます!今回紹介された本たち本から広がる交流の輪終わってからも自然とバトラーさん達で集まって話をされていたのも印象的でした。特に市外からの参加者もいらっしゃり、地域を超えて自然と交流の輪が広がることも、イベントの醍醐味ですね。本も人も一期一会に感謝まちの本屋活動も代表の末田さんは、ビブリオバトル倶楽部の活動だけでなく、前回の「CoCokaraひのさと10周年」でご紹介した「棚貸し本屋」の運営にも関わられています。「本を語る」活動から、「本を売る・届ける」場づくりまで。末田さんの活動は、単なる読書推進にとどまらず、本をきっかけに人が集まるリアルなコミュニティを育んでいます。末田さん自身も棚主になられて「むつらぼし」という屋号で出店されています。素敵な店名とイラストですこんな人におすすめ!宗像ビブリオバトル倶楽部の活動は、以下のような方におすすめです。新しい趣味や居場所を探している方本好きの方と交流したい方自分の考えを伝える練習をしたい方本をきっかけに地域の人とつながりたい方発言する側としてのイベントはハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、イベントの温かい雰囲気を感じてもらえるので、まずは聞く側としてイベントへ足を運んでみてはいかがでしょうか。今後のイベント予定宗像ビブリオバトル倶楽部では、毎月のようにイベントを企画しています。読書会は奇数月、ビブリオバトルは年に3回程開催されます。最新情報は、「宗像ビブリオバトル倶楽部Instagram(外部リンク)」や、図書館などに置かれているチラシをチェックしてください。2026年11月には 鐘崎の「筋斗雲/kin-to-un」にて、本をテーマにした交流イベントを予定されています。楽しみにお待ちください!皆さんも、お気に入りの一冊を手に、宗像ビブリオバトル倶楽部の扉を叩いてみませんか?改めて、お忙しい中お時間をいただきました末田さん、執行さん、清水さん、ありがとうございました。(表記はレポーターの表現を優先しています)