「和食」 のおいしさを次世代に【健康むなかた21(R6年5月)】 最終更新日:2024年5月22日 (ID:1725) 印刷 ユネスコ無形文化遺産登録10周年「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」を「和食:日本人の伝統的な食文化」(以下、「和食」という)と題し、世界ユネスコ無形文化遺産に登録されてから2023年12月4日で10周年を迎えました。6月は食育月間。世界が注目する日本の食文化について改めて意識してみませんか。和食から学ぶ食と健康日本の風土の中で暮らす人々が守り育ててきたものが世界に認められたと、同登録を誇らしく思った人も多かったのではないでしょうか。和食は、単なる料理の1ジャンルで語れるものではなく、地域の新鮮で多様な食材を大切にし、四季折々の自然の恵みに対する感謝の心と、これを大切にする精神に支えられ、地域や家族をつなぐ日本人の生活文化そのものであるといえます。また、日本人の栄養バランスの優れた健康的な食生活を支える役割も果たしていて、主食の米飯に合う多様な汁・菜・漬物によって構成される献立を基本に、正しく箸や椀などを使う食習慣も含まれます。和食の特徴和食には次の特徴があります。多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重:自然の恵みの食材と、調理や保存の工夫がある健康的な食生活を支える栄養バランス:一汁三菜で栄養のバランスが取れる自然の美しさや季節の移ろいの表現:旬の食材と季節の飾りつけをする正月などの年中行事との密接な関わり:年中行事に特別な料理がある食と教育で漕ぎ出せるまちへ 食のまち 宗像健康志向が高まる中、和食は世界から注目を集めていますが、私たち現代の日本人にとって、生活が豊かに、便利になった代わりに、和食文化は次第に薄れてきています。食のまち宗像では、地域の豊かな食文化を次世代につなぎ、子どもも大人も健康に成長できるまちを目指し、食と教育に力を入れ地域と協力して取り組みを進めています 参考文献:令和2年度和食文化継承人材育成研修テキスト 『子どもと育む和食の時間』、 農林水産省 『和食育』宗像の食材で夏の郷土料理冷蔵庫がまだなかった時代、暑いお盆の1週間を持たせるため、玄海地区などで作られていた酢漬けの料理。「あちゃら」はペルシャ語で「酢漬け」という意味の言葉が由来といわれています。各家庭に伝わる作り方があるのでレシピは目安として参考にしてください。あちゃら漬け【材料】キュウリ1本ゴボウ1月3日本レンコン1月3日節ニンジン5センチ程度こんにゃく1月2日枚花麩30グラム干し椎茸2枚野菜昆布10グラム【漬け汁】米酢1月2日カップりんご酢1月2日カップ砂糖1カップ塩小さじ1月5日だし汁1カップ(A)作り方2カップの水に野菜昆布と干し椎茸を漬けて一晩おき、だし汁(A)を作るニンジン(輪切り)、ゴボウ(斜め切り)、レンコン(いちょう切り)、キュウリ(うすく斜め切り)、こんにゃく(短冊切り)だしを取った干し椎茸は細切り、野菜昆布は結び昆布にする漬け汁をひと煮立ちさせる2と3を材料別にさっとひと煮立ちさせる5の材料を4の煮汁に戻しそのまま冷ます(材料を煮汁に漬け込む時、煮汁も冷めていること)