子宮頸がん予防ワクチン(ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種)について
更新日:2025年01月08日
子宮頸がんは、子宮の入り口付近にできるがんです。現在、日本では毎年約1万1,000人の女性が子宮頸がんにかかり、約2,900人が亡くなっています。また、20歳代から子宮頸がんにかかる人が増えはじめ、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう人は約1,000人います。この子宮頸がんの原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)です。子宮頸がん予防への対策として、「HPVワクチンを受けること」「定期的に子宮頸がん検診を受けること」が大切です。
〈お知らせ〉キャッチアップ接種対象者等の期間延長措置について
令和7年3月31日までが接種期限とされてきたキャッチアップ接種対象者等について、令和7年3月31日までに接種を開始した方が全3回の接種を公費(無料)で完了できるよう国が検討しています。最新の情報は、厚生労働省ホームページからご確認ください。
【対象者(検討中)】
次のどちらにも当てはまる方
- 平成9年度から平成19年度生まれのキャッチアップ接種対象者及び平成20年度生まれの女性
- 令和4年4月1日から令和7年3月31日までに子宮頸がん予防接種(HPVワクチン)を1回以上接種した方
令和8年3月31日まで、残りの2回目・3回目の子宮頸がん予防接種を公費(無料)で接種できる。
厚生労働省ホームページ「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」【外部リンク】
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは定期予防接種として受けられます
HPVワクチンは、平成25年より定期予防接種として開始しましたが、ワクチンとの因果関係が明確ではないものの、接種後の副反応の報告が相次いだことにより、同年6月より積極的勧奨を差し控えていました。しかしながら、国の検討部会にて、HPVワクチンの安全性について、特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、積極的勧奨を再開しています。
また、積極的勧奨差し控えの期間に、定期予防接種を受けていない女性に対しても、予防接種法に基づく接種ができる体制(キャッチアップ接種)を行っています。キャッチアップ接種は、令和7年3月31日で終了します。接種を希望する方は、早めの接種をご検討ください。
定期予防接種の対象年齢と接種方法(接種は原則、保護者の方の同伴が必要です。)
- 小学6年生から高校1年生相当の女子(標準的には中学1年生で接種開始)
- 接種期限:高校1年生相当の3月31日まで
- ワクチンの種類:3種類あります。(サーバリックス(2価ワクチン)、ガーダシル(4価ワクチン)、シルガード(9価ワクチン))
- 接種回数:3回接種(9価のみ2回接種または3回接種) 原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中から9価ワクチンに変更し、残りの接種を完了することも可能です。接種期間は、半年から1年かかります。
- 必要なもの:母子健康手帳、HPVワクチン予診票
- 定期予防接種対象者は、公費(無料)で接種することが出来ます。 (対象者以外の方で接種を希望される方は、全額自己負担となります。接種費用は、2価・4価ワクチンは3回接種で約4~5万円。9価ワクチンは2回接種で約5~6万円、3回接種で約8~9万円かかります。)
キャッチアップ接種の対象年齢と接種方法(令和7年3月31日で終了します。)
- 平成9年4月2日から平成19年4月1日生まれの女性
- 接種期限:令和7年3月31日まで
- ワクチンの種類:3種類あります。(サーバリックス(2価ワクチン)、ガーダシル(4価ワクチン)、シルガード(9価ワクチン))
- 接種回数:3回接種 原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中から9価ワクチンに変更し、残りの接種を完了することも可能です。接種期間は、半年から1年かかります。
- 必要なもの:母子健康手帳、HPVワクチン予診票
- キャッチアップ接種対象者は、公費(無料)で接種することが出来ます。(対象者以外の方で接種を希望される方は、全額自己負担となります。接種費用は、2価・4価ワクチンは3回接種で約4~5万円。9価ワクチンは3回接種で約8~9万円かかります。)
- 積極的勧奨を差し控えていた時期に自費で接種した人の払い戻しの方法は、予診票を送付する際の同封のお知らせでご確認ください。
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンを接種したいと思ったら
ワクチンによるHPV感染予防の効果がより期待出来るのは、初めての性交渉の前です。すべてのワクチンの接種には、効果とリスクがあります。まずは、子宮頸がんとHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン、子宮頸がん検診について知ってください。かかりつけの医師または子ども家庭センター子ども保健係にお尋ねください。接種ができる医療機関は、下記関連ファイル(令和6年度予防接種指定医療機関(小児))をご覧ください。
ご転入や紛失などで予診票をお持ちでない方は、こちらより電子申請が可能です。
子宮頸がんワクチン接種予診票依頼届(外部サイト)
子宮頸がん予防ワクチンに関するQ&A(厚生労働省ホームページへ移動します)
ワクチン接種の効果
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの内、サーバリックス(2価ワクチン)、ガーダシル(4価ワクチン)は、子宮頸がんの原因の50%から70%を占める2つのタイプ(HPV16型と18型)のウイルスの感染を防ぐワクチンです。シルガード(9価ワクチン)は、HPV16型と18型に加え、他の5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80%から90%を防ぎます。HPVワクチン接種により、がんになる手前の状態(前がん病変)が減るとともに、がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。
ワクチン接種後に起こる症状
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは接種により、注射部位の一時的な痛み・腫れなどの局所症状が約8割の方に生じています。また、注射時の痛みや不安をきっかけに、失神があらわれることが報告されています。接種後30分程度は安静にして様子を見るようにしてください。また、まれに重い症状として、アナフィラキシー症候群(呼吸困難、じんましんなど重いアレルギー)、ギラン・バレー症候群(手足の力が入りにくい)、ADEM(急性散在性脳脊髄炎)等が報告されています。 接種後に症状が生じた方に対する相談窓口を設置しています。
子宮頸がん予防ワクチン接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関(全国版)(厚生労働省ホームページに移動します)
子宮頸がん検診
子宮頸がんの検診は、前がん病変(がんになる手前の状態)を発見することができる検診です。子宮頸がん検診が推奨される年齢は20歳以上の症状のない女性です。
検診は、市が行う住民健診や職場での健診等で受けることが出来ます。 宗像市で行っているがん検診については、むなかた健康ガイドをご覧ください 。
関連ファイル
このページに関する問い合わせ先
子ども子育て部 子ども家庭センター
場所:市役所西館1階
電話番号:
子ども保健係(お子さんの健康診査、予防接種等):0940-36-1365
子ども相談係(お子さんやご家庭の相談):0940-36-1302
子ども家庭係(児童手当、医療費助成等):0940-36-1151
ファクス番号:0940-37-3046