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親子の記憶と記録にいつまでも残る体験学習を「海の道むなかた館」~11月5日レポート~

更新日:2021年11月5日

こんにちは、パパレポーターの久田です。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は来年、世界遺産に登録されて5周年を迎えます。
今回は、そんな世界遺産と私の出会いから、魅力を発信するガイダンス施設「海の道むなかた館」についてお話しします。

 

世界遺産、海の道むなかた館との出会い

私と世界遺産の出会いは、今から6年前の2015年8月。
私は自転車で福間駅から道の駅むなかたを目指していました。

何かに突き動かされるようにペダルをひたすらこいでいると、当時世界遺産候補だった「新原・奴山古墳群」を発見。
道の駅むなかたまでの道中、宗像大社はもちろん、隣の立派な建物も拝見しました。

この建物こそ、世界遺産の魅力を学ぶことができるガイダンス施設「海の道 むなかた館」です。

宗像大社向かいに海の道むなかた館はあります

海の道むなかた館

 

海の道むなかた館では、今年の10月19日から12月19日まで、世界遺産登録5周年プレイベントとして「秋まつり」が開催中。
いろいろな体験学習に参加できると知り、取材に伺いました。

秋まつりの案内のチラシ

秋まつりの案内のチラシ

 

取材に応じてくれたのは、世界遺産課の職員・井上賢司さん。
ガイダンス施設とはどういうものか、どんなイベントがあるのかなどを聞かせていただきました。
本レポートでは、次の3つについて紹介していきます。

  1. 世界遺産の入り口としてのガイダンス施設
  2. どんなイベントを体験できるのか
  3. 宗像のテンちゃんに会えるかも?!

 

1:世界遺産の入り口としてのガイダンス施設

現在海の道むなかた館であるこの施設。もともとは「アクシス玄海」という名で、旧玄海町の物産直売所や町民ホールとして使用していました。

旧玄海町と旧宗像市の合併に伴い、効率的な施設運営として物産直売所は道の駅むなかた、ホール等の文化施設は宗像ユリックスへ機能を移転。
世界遺産登録を目指すにあたり、「多くの方に宗像の歴史を知ってもらおう」という想いのもと、2011年に「海の道むなかた館」として生まれ変わりました。
産官民と連携し、ついに2017年には「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界遺産に登録。
私が6年前に通った「新原・奴山古墳群」もこの世界遺産を構成する一つです。

世界遺産登録の認定書

世界遺産登録の認定書

 

海の道むなかた館では、同遺産の概要や構成資産、価値を学ぶことができます。
そして隣接する宗像大社の辺津宮をはじめ、大島・沖ノ島を実際に見てもらう・・・まさに世界遺産への入り口といえるでしょう。

 

ここには国の重要文化財の展示室、3Dシアター、一般に立ち入ることができない沖ノ島の様子を大型スクリーンで映し出すなど、世界遺産を音と映像によってその存在をより身近に感じることができます。

以前私が取材した、いせきんぐ宗像(田熊石畑遺跡)の出土品、銅剣、銅矛、銅戈もここに収蔵されています。

  • 7メートル×18メートルの大迫力のスクリーンで臨場感満載!」
    7メートル×18メートルの大迫力のスクリーンで臨場感満載!
  • 銅剣
    銅剣

 

  • 矛銅
    銅矛
  • 銅戈
    銅戈

 

また、地域学芸員(市民ボランティアの解説委員)からも詳しい解説を聞くことができ、実際に体験して歴史を学ぶ「体験学習室」があるのも魅力の一つです。

さあ、体験学習へGO!

さあ、体験学習へGO!

 

2:どんなイベントを体験できるのか

レギュラーイベント

現在、レギュラーイベントは次の4つがあります。
こちらは通常、土日・祝日等、日替わりで開催。HPで日程を確認することができます。

  • 親もハマる?!リピーターのお子様もいる「勾玉づくり」
  • あなたは火を起こせるのか?「火おこし体験」
  • 昔のお金の呼び方知ってる?「古銭鋳造体験」
  • 桜京古墳の装飾を模したスタンプを押して作る「エコバックの作成」

体験学習では勾玉・古銭鋳造などを作成

体験学習では勾玉・古銭鋳造などを作成

 

個人的には、錫(すず)を型に流し込んで作る古銭鋳造が気になります。
市内で出土した奈良時代の古銭「和銅開珎」(わどうかいちん)のレプリカを作成できるそうです。
私が小学生の時には「わどうかいほう」と習いましたが、さまざまな研究の結果、今の「わどうかいちん」という読み方に落ち着いているそうです。
発見が発見によって変わるのも歴史の醍醐味ですね。

 

11月からは「秋まつり」が12月19日まで開催されます

世界遺産登録にあたって、世界遺産市民の会、歴史観光ボランティアの会など、多くの方々や団体の尽力がありました。
トヨタ自動車九州株式会社は、みあれ祭の写真を背景に「世界遺産登録を目指そう!」と市内バスをラッピングしてくれたり、包括連携協定を結んだJAL(日本航空株式会社)が各方面へ世界遺産をPRしてくれました。
そんなお世話になった方々への恩返しの意味も込めて、秋まつりでも産官民の三位一体となり、それぞれの団体の持ち味があふれるイベントが満載です。

世界遺産だけでなく、「歴史に関する品々」「地域の風習」「ものづくりの楽しさ」「海をはじめ環境を守ることが世界遺産を守ることにつながるという考え」など、体験を通じてさまざまなことを学ぶことができます。

秋祭りイベント

(●)マークがあるものは、体験後にスタンプをもらえ、5つ集めるとオリジナルグッズがもらえます(下記参照)。

  • みあれ祭の船づくり(●)
  • 世界遺産を未来に繋ぐ上映会
  • 大きなまが玉をつくろう(●)
  • 世界遺産と海をきれいにしよう
  • 宗像大社と鎮国寺の繋がりを知る
  • ミュージアムコンサート
  • 出張!JALお仕事講座inむなかた(●)
  • ハイブリッドカーを作って走らせよう!トヨタ自動車九州ものづくり教室(●)
  • 門松をつくろう(●)
  • しめ飾りをつくろう((●)
  • 海洋プラスチックでキーホルダーづくりワークショップ(●)
  • あまちゃんの蜜蝋(みつろう)ラップづくりワークショップ(●)
  • むなかた三女神記ミュージカル
  • 特別公開「鎮国寺所蔵品展」(長期開催)
  • 沖ノ島視認調査写真展(長期開催)

詳細は、下記のページからご確認ください。

 

3:宗像のテンちゃんにも会える?!

体験学習に参加するごとにスタンプが1つもらえ、5つ集めるとオリジナル「缶バッジ」がゲットできます。
スタンプカードと缶バッジには、2020年秋に「海の道むなかた館体験学習応援キャラクター」に就任した「宗像のテンちゃん」がデザインされています。ぜひこの機会に集めてみてください。

  • スタンプの有無はイベントによって異なります
  • スタンプを集めて缶バッジをゲット!
    スタンプを集めて缶バッジをゲット!
  • 全5種類。最後の絵柄はお楽しみに全5種類。最後の絵柄はお楽しみに

 

テンちゃんは、宗像のいろいろな場所を紹介してくれたり、オンラインダンスイベントを開催したりと、宗像を盛り上げてくれているキテンのキャラクター。
今回のイベント会場にも来てくれるようなので、運が良ければ会えるかもしれません。

館内には、テンちゃんの顔ハメ看板で記念撮影もできます。
ぜひ体験学習と合わせて、記録と記憶と共に家族の思い出づくりをしてみませんか。

来館の思い出に残る顔ハメ看板

来館の思い出に残る顔ハメ看板

 

実際に体験!出土品のレプリカに触れてみました

エントランスの一角には、解説と共に出土品のレプリカに触れるコーナーがあります。
せっかくなので、私も沖ノ島から出土したレプリカを実際に触らせてもらいました。

触らせてもらったのは、忠実に再現された「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」と「金製指輪(きんせいゆびわ)」。
ケースに収められている2つを地域学芸員さんから出してもらいました。
感染症対策としてビニール手袋着用ではありますが、緊張してしまいます。

  • 三角縁神獣鏡。美しくツルツルに磨かれています
    三角縁神獣鏡。美しくツルツルに磨かれています
  • 全5種類。あと1つはシークレットです
    小さいながらも威厳が漂う金製指輪

 

「三角縁神獣鏡」見た目のわりに手に取るとずっしりと重たく、名前の通り、縁部分は三角になっており、その突起にも触れることができました。
神獣は、青龍、朱雀、白虎、玄武、麒麟等が掘られています。

三角縁神獣鏡の詳細はこちら

三角縁神獣鏡の詳細はこちら

 

「金製指輪」は小さいながらも模様が入っており、今のデザインとしても違和感がなく、古代にこの装飾が成された技術に驚きです。

丸の紋様が並ぶ

丸の紋様が並ぶ

 

2つとも「知識」としてその名前は知っていましたが、その重さや触れる感覚等は「体験」しないと得られない貴重なものです。
特に子どもは実際に触れることで、その驚きをスポンジのような吸収力で記憶に定着させることができるので、正に生きた学習と言えるでしょう。

親子で一緒に体験してもらい、その感動を共有してください。

  • 触らせてもらいたい場合は、海の道むなかた館スタッフにお尋ねください

 

立ち入りが制限されている沖ノ島を見てみよう

沖ノ島は全体が宗像大社の神域とされ、太古より神職以外は立ち入り禁止、一木一草一石たりとも持ち出すことのできない掟があります。
また、「沖ノ島原始林」として国の史跡や天然記念物に指定されています。

海の道むなかた館では、11月3日から12月19日に「沖ノ島視認調査写真展」を開催。
毎日、大島の砲台跡から定点観測で撮影した写真を展示しています。
沖ノ島は当日の天候などによって見えたり見えなかったりしますが、画像と説明付きで日々の沖ノ島の見え具合を観察できます。

大島砲台跡からの定点観測の様子

大島砲台跡からの定点観測の様子

 

1日で回るには足りない、魅力あふれる「海の道むなかた館」

世界遺産ガイダンス施設「海の道むなかた館」は、じっくり見て回るととても1日では足りない魅力にあふれています。ぜひ何度も訪れ、宗像の歴史や文化に触れてみてください。

実際、世界遺産学習で訪れた後に、勾玉づくりが楽しくてリピーターになってくれる子どもたちや、勾玉づくりにハマる保護者の方もいるそうです。

繰り返し訪れて学ぶことで体験学習がより好きになる。これは子育てや他の学習にも通じるものがあるのではないでしょうか。
まずは小さな一歩として、お子さんと一緒に足を運んでみてください。

お話をしてくれた井上さん(撮影のためにマスクをはずしています)

お話をしてくれた井上さん(撮影のためにマスクをはずしています)

 

(レポートは原文のままで掲載しています)

 

関連リンク(外部サイトへリンク)

海の道むなかた館HP

体験学習応援キャラクター「宗像のテンちゃん」HP

 

このページに関する問い合わせ先

総務部 秘書政策課 広報政策係
場所:市役所本館2階
電話番号:0940-36-1055
ファクス番号:0940-37-1242

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