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「自分を大切に思えると人生は豊かになる」小川先生の講演会に行きました~4月13日レポート~

更新日:2021年04月13日

こんにちは。ママレポーターの庄野です。

2月28日、メイトム宗像で開催された小川弓子先生の講演会「発達障がいをもつ子どもの理解と支援」に行ってきました。

 

障がい児を育てた母親であり小児科医でもある小川先生は、現在「福岡市立心身障がい福祉センター」のセンター長をされています。

診断や支援の現状、療育を必要とする子どもの特性など、自身の子育て経験などを基に話されていて、とても分かりやすく「発達障がいを持つ子どものため、今できることは何だろう」と考えさせられました。

講演会の様子。みなさん真剣に話を聴かれています

講演会の様子。みなさん真剣に話を聴かれています

 

コロナ禍が子どもに与える影響

ソーシャルディスタンスによる、人と人のふれあいの減少。

将来や感染に対する不安など、ストレスを感じている子は多いそうです。

 

そしてすべての人に備わって欲しい「レジリエンス」。

レジリエンスとは「困難に打ち勝つ力」「人間の持つ回復力」「不利な状況でも正常な平衡状態に戻す力」です。

 

気になる子どもたちの増加

同じ年頃の子どもと同じように出来ないわが子を見ると、不安になりますよね。

  • 指示が通らない
  • 集団行動に参加しない
  • 友だちとトラブルが多い
  • かんしゃく・パニック

など、それが「わがままなのか?成長の遅れなのか?もしかして障がいなのか?」気になるところです。

 

福岡市も宗像市も発達支援センターへの相談件数はどんどん増えています。

核家族化が進み「保護者が相談できる場所がない」など、育児のストレスも影響しているそうです。

 

福岡市の相談窓口は多数あるように見えますが、人口比で考えると宗像市の方が恵まれているとのこと。宗像は療育や相談場所、遊び場やサークルなどもたくさんありますし、ひとりで考え込まないでほしいなと思います。

「宗像手話の会」による手話通訳も実施。さまざま方が理解できるよう配慮されています

講演会で手話通訳をされた「宗像手話の会」のみなさん。さまざま方が理解できるよう配慮されていました

 

子どもが「発達障がい」と言われても落ち込まないで

「発達障がい」と一口に言っても、その症状はさまざま。正常の個性の範囲から障がいに境目はなく、症状も変化します。

 

発達障がい児が生活する上で困ったとき、適切な支援(療育)を受ければ、子どもの健全な成長と共に、社会に適合できる方法が見つかります。

子どもの「困り感」に気づかず放置していると、「上手くできない」ことに対して自尊心が低くなり、うつ病などの深刻な二次障害を引き起こしかねません。

 

早めに療育を取り入れることで、以下のようなメリットがあります。

  • 子どもにとって役立つ・できる課題で達成感や成功感を得られる
  • 子どもの自立を目指す(社会に出る、適応できる力)

子どもが人を信頼し、自分を好きになることで人生が豊かになります!

問題行動に対応する具体的な方法も教えてもらい、とてもためになりました。

療育は障がいの有無に関わらず、全ての子どもに有効だと感じました。

 

どんな子どもも発達していく。それぞれのペースで出来ることが増えていく

そのために必要なのは、子どもの特性を踏まえた周りからの配慮や工夫です。

成長して自分自身を理解し、「自分はできる。このままでいい」と自尊心を高めることで自立することができます。

 

講演会の最後で、先生自身が子育て中に励まされたという言葉を、私たちにもプレゼントしてくれました。

「子育ての目標は人への信頼感・自主性・自信を育み、いきいきとその人らしく生活できること」。

子育てに悩んだとき、忘れないようにしたいです。一生懸命子育てをしている保護者の心に届く素敵なメッセージでした。

講師の小川先生

講師の小川先生

 

参加者の声

子育てをしていると、「デザイナーズチャイルド(子どもは“授かるもの”ではなく“造るもの”と捉えること)」という考えになりがち、という言葉にドキっとしました。

妊娠したときは子を授かったことに喜び、無事に生まれてきてくれたことに感謝したはず。育っていく中で自分の理想とする「良い子・素敵な大人」になって欲しいと、厳しい言葉をかけてばかりいました。

 

それは周囲を気にして、子ども自身を見ていないことになるのかもしれません。

「子どもがありのままの自分を愛することができれば、人生を豊かに生きていける」という先生の言葉が印象的でした。

 

ママレポーター最後のレポート~4年間ありがとうございました~

今回で、私にとって「むむハグ。」ママレポーターとしての最後のレポートとなります。

たくさんの宗像市のイベントに参加し、サポートしてくださる大勢の方とお話しでき、とても貴重な体験でした。

 

子育ては「情報を見つけて」「行動する、やってみる」「発見する、気づく」ことが山ほどあります。

子どもはもちろん、親である私が「興味を持って、やってみたい」と思うことも多く、今後は出来る範囲でイベントのお手伝いを続けたいと思います。

 

取材にご協力いただいた方、レポートを読んでいただいた方など、本当にありがとうございました!

 

ママレポーター庄野

 

(レポートは原文のままで掲載しています)

 

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