知らないと危険…?子どもを守るネットリテラシー講座~5月30日レポート~ 最終更新日:2026年5月28日 (ID:9958) 印刷 こんにちは、小野ママレポーターです。河東西小学校で2026年4月25日、保護者向けの「ネットリテラシー講座」が開催されました。講師は、未来通信イノベーション協会の代表理事・安枝優香里さん。スマートフォンやタブレットが当たり前となった今、子どもたちをインターネットのトラブルから守るために、保護者は何ができるのか?具体例を交えながら分かりやすくお話しくださいました。講座の様子今回のテーマは、「子どもを守るためのネットリテラシー」。当日は、主に低学年のお子さんを持つ保護者が参加していました。会場には、どこか「他人事ではない」という空気が流れていて、皆さん真剣な表情で話に耳を傾け、うなずきながら聞き入る様子が印象的でした。時折メモを取ったり深くうなずく場面も見られ、関心の高さが伝わってきます。終始、落ち着いた中にも緊張感のある、引き締まった空気に包まれていました。左から河東西小大淵校長先生、講師の安枝さん真剣に話を聞く参加者の様子子どもたちを取り巻くインターネット環境は、日々大きく変化しています。講座では、SNSでのトラブル(いじめ・誹謗中傷)個人情報の流出知らない人とのやり取りといった内容が取り上げられ、「どの家庭にも起こりうる問題」として、具体的に説明がありました。保護者に求められる意識今回、特に心に残ったのは「まずは親自身がリテラシーを持つこと」の大切さです。例えば、夜遅くまで電話をしていたら「もう遅いよ」と声をかけますよね。それと同じように、LINEや動画視聴など、スマホやタブレットの使い方にも目を向ける必要があります。そのためにはまず、親自身が自分の使い方を把握すること。ドキッとさせられるポイントでした。実際のトラブル事例が紹介され、より現実的に考えさせられる内容でした。スマホを見続けることでドーパミンが増え、依存状態にスマホの使用方法と使用時間により学校成績が一定数値から上がらない傾向に家族でスマホを利用する際のルールを決めましょう個人情報を守るため、SNSのプライバシー設定にも注意また、スマホやタブレットは「ダラダラ使う」のではなく、「目的を持って使う」のが重要とのこと。ただ見る・流れてくる情報を受け取るだけの“受動的な使い方”ではなく、調べる・学ぶ・発信するといった“能動的な使い方”へと導いていくことの大切さも伝えられました。見逃したくないサイン講座では、スマホ依存のサインについても紹介されました。例えば、食事中でもスマホを手放せない取り上げると強く怒る、癇癪を起こすこうした様子が見られたら、少し注意が必要とのこと。日常の中の小さな変化に気づくことが、早めの対応につながると感じました。講師・安枝さんへのインタビューQ.「多くの講演の中で、『これだけは持ち帰ってほしい』と思っているメッセージは何ですか?」A.「これからを生きていく子どもたちには、“考える力”をしっかり育ててほしいなと思います。また、子どもの未来はやっぱり大人が守るものなので、そこは忘れないでほしいです」Q.「ネットリテラシー教育は“禁止”や“制限”になりがちですが、本当の意味での自由とは?」A.「“使う”じゃなくて、“利用する”っていう意識が大事。自由っていい言葉なんですけど、その裏側には必ず責任が伴います。その両方をちゃんとセットで伝えていくことが大切かなと思います」Q.「わが子に伝えておいてよかったと感じていることは?」A.「一度ネットに出したものは、もう完全には消せないよっていうこと、“パパやママにも見られると思って投稿しようね”という話はよくしています。あとは、困ったことがあったら絶対に隠さずに言ってね、っていうのも大事にしています」Q.「講演後、保護者から子どもにまずかけてほしい言葉は?」A.「いきなりスマホの話をするんじゃなくて、“今日楽しかったことあった?”とか、“今日どうだった?”って、まずはお子さんの日常を聞いてあげてほしいですね。その中で自然に会話ができたら、“今日こんなこと知ったんだよ”って、スマホの話も少しずつ伝えていく。そんな流れがいいんじゃないかなと思います」Q. 「『子どもを守る』という言葉の裏にある、親自身の『救い』や『成長』について、どうお考えですか?」A.「子どもを守るというと、どうしても“子どものために何かをする”っていうイメージが強いと思います。実は、大人側が成長したり、気づいたり、救われたりすることが、そのまま子どもを守ることにつながっているんじゃないかと思います」Q.「宗像という地域のつながりが、ネット社会の“暴走”を止める力になるとしたら、どんな形だと思いますか?」A.「ネットってどうしても孤独になりやすい部分があると思うんですけど、地域の中で、年代を超えて“知りたいこと”とか“やってみたいこと”“ちょっと聞いてみたいこと”を、気軽にやり取りできる関係があるといいなと思います。私も関わっている市民団体では、“学ぶ・磨く・つながる”を大事にしていて、体験したり学んだりして、自分を磨いて、必要な人やモノ、コトとつながっていく。そういうリアルなつながりがあることで、ネットとの距離感も自然と整っていくんじゃないかなと思います」Q.「最後に。宗像のママ・パパたちに、一人の同志として伝えたいことは?」A.「本当に今って、スマホの中に“正しいのか分からない情報”がたくさんあって、子育てもすごく難しい時代だなと感じています。だからこそ、ママ同士、パパ同士、たくさん横のつながりを作って、いっぱい話して、一人で抱え込まずに、みんなで一緒に楽しみながら子育てしていきましょうと伝えたいですね」河東西小大淵校長先生の声我が校も、割と早い年齢からスマホを保持する子どもたちが年々増えています。大きなトラブルに巻き込まれることがないよう、教員一丸となって保護者の皆様とともにリテラシーの向上に努めていきます。未来ある大切な子どもたちを守るため、年間を通してこのような講座を設けたいと考えています。保護者目線で感じたこと今回の講座を通して感じたのは、「まだ大丈夫」ではなく、「今から備える」ことの大切さです。子どもは、親の知らない世界にもどんどん触れていきます。だからこそ、「守る」だけではなく、一緒に学びながら関わっていくことが大切だと感じました。インターネットはとても便利なツールですが、使い方ひとつで大きなリスクにもなります。だからこそ、親が理解し、子どもと一緒に考え、日々の中で対話を重ねていくこと。その積み重ねが、子どもを守る力になっていく——そんなことを改めて考えさせられる講座でした。(表記はレポーターの表現を優先しています)