べじたぶる6月号「食べることが好き!旬にこだわり楽しむ農業」~白木 雄朗さん~ 最終更新日:2025年6月1日 (ID:8906) 印刷 白木 雄朗さん営農年数:7年目営農地:宗像市吉留栽培品目:ナス・ブロッコリー・甘長とうがらしなど作付面積:約1ha始まりは通学路の風景田畑が広がる吉留地区で生まれ育った白木さんは、お父さんが元JA職員で兼業農家だったこともあり、いつも近くに“農”を感じていました。「高校まで、ずっとここで季節ごとに変わる景色を見てきて、“こういうところで働けたらいいな”と心のどこかで思っていた」と、当時を振り返ります。しかし、そんな漠然とした思いは“食に関わる仕事をしたい”という明確な意思へと変化。その中で最も農家に魅力を感じ、大学の農学部に進学しました。大学では米を研究したものの、農地などの関係で卒業後すぐに就農とはいかず、農業体験などを展開する「正助ふるさと村」に就職します。白木さんにとっては、仕事として行う農作業も就農準備の一環。経験を積みながら農地確保も進め、約5年後に就農を果たしました。実現させたナス栽培 就農当初は、北筑前普及指導センターからのアドバイスをもとにミニトマトを栽培しますが、すぐにナスへと転換。その理由について「父が栽培していたナスがおいしくて、自分もやりたいという思いがずっとあったから」と話します。1棟だったハウスも、2年目には3棟に拡大。現在はナスを軸に、直売所であまり売られていないもの、ナスと時期が被らないもの、自分が好きなもの、ということを基準に、さまざまな農産物の栽培に挑戦しています。 出荷や管理作業はお父さんと分担していて、お父さんからの情報を基にナスの作付け品種などを決めることも。家族であり農家の先輩でもあるお父さんと、二人三脚で農業に励んでいます。充実した農家ライフ「農業が楽しい」と話す白木さんは、「失敗したら次に活かせば良い。日々勉強」と常に前向き。収穫のときの重たさや出荷の大変ささえ、「ちゃんと実って収穫できたからこそ味わえるもの」と、充実感をのぞかせます。収穫後、一番に旬のおいしいものを食べられることも、食べることが好きな白木さんにとっては大きなやりがいの一つ。旬のおいしさを知っているからこそ加温などはせず、“旬の時期に旬のものをつくる”ことを大切にしています。「ずっとナスをつくり続け、ナス一本で生活できるようになる」。この目標に向かって、今後も旬の味を、そして農業を全身で楽しんでいきます。関連リンクJAむなかた 月報誌「べじたぶる」バックナンバー(外部リンク)