11月10日~11月16日は「アルコール関連問題啓発週間」です 最終更新日:2025年10月14日 (ID:8897) 印刷 アルコール健康障害対策基本法では、アルコール問題に関する関心と理解を深めるため、11月10日~16日までをアルコール関連啓発週間と定めています。宗像市健康づくりと食育に関するアンケート調査(20歳以上)では、飲酒習慣のある人の中で「生活習慣病のリスクを高める飲酒をしている人」の割合が、令和元年度と令和6年度を比べると男女ともに増加傾向です。また、年代別でみると40歳代から60歳代の働く世代で、健康に影響を及ぼす量の飲酒をしている人が多いという状況です。飲酒は健康だけでなく、精神面や社会面にも影響を及ぼします。私達一人ひとりがアルコールのリスクを理解し、自分に合った飲酒量を決め、健康に配慮した飲酒を心がけましょう。また、飲酒する習慣がない方や自動車を運転される方に対し無理にお酒を勧めないなど、相手にも気を配りましょう。令和元年度と令和6年度の数値(男女別)令和6年度 生活習慣病のリスクを高める量の飲酒をしている人の割合(年代別)1.飲酒による身体への影響についてアルコールは血液を通して全身をめぐり、全身の臓器に影響を与えるため、飲みすぎた場合には、いろいろな臓器に病気が起こる可能性があります。飲酒による影響には個人差があり、年齢・性別・体質等の違いによって、それぞれ受ける影響が異なります。(1)年齢の違いによる影響〇高齢者高齢者は若い時と比べて、体内の水分量の減少等で若い頃と同じ飲酒量でもアルコールの影響が強く現れ、「転倒・骨折」「筋肉の減少(サルコペニア)」の危険性が高まります。〇若年者未成年はもちろん20歳代も脳の発達の途中であり、多量飲酒によって脳の機能が落ちるとのデータがあるほか、健康問題のリスクが高まる可能性もあります。(2)性別の違いによる影響女性は、一般的に男性と比べて体内の水分量が少なく、アルコールを分解する力も弱いため、影響を受けやすいことが知られています。(3)体質の違いによる影響体内の分解酵素の働きの強弱などが個人によって大きく異なり、顔が赤くなったり、動悸や吐き気を引き起こす可能性があります。2.長期・多量な飲酒によるの影響について(1)疾病発症のリスクがん、高血圧、脳出血、脂質異常症などのリスクは、飲酒量が増えれば増えるほど上昇します。脳梗塞や虚血性心疾患は、一日あたりの純アルコール摂取量が、女性では飲酒量が22g/日程度以上、男性では飲酒量が44g/日程度以上になるとリスクが高まることが分かっています。また、精神的な面では、アルコール依存症※を発症する可能性があります。〇純アルコール20g(1合)※「アルコール依存症」とは、大量の飲酒を長期にわたって飲み続けることが主な原因で発症する精神疾患の一つです。飲酒をやめたくてもできない、飲む量をコントロールできない等の症状により、仕事や家庭などの生活面にも支障が出てくることがあります。(2)行動面のリスク過度の飲酒は、運動機能や集中力の低下を招き、適切な行動をとることが難しくなります。そのため、ケガや他人とのトラブルなどが発生してしまうことが考えられます。3.お酒との付き合い方を見直しましょう様々なリスクを避けるために、自身の飲酒行動を振り返ってみましょう。自らの飲酒状況などを把握するあらかじめ量を決めて飲酒をする飲酒前または飲酒中に食事をとる飲酒の合間に水を飲む1週間のうち、飲まない日を設ける(休肝日を作る)4.避けるべき飲酒や飲酒後の行動一時多量飲酒(急いで飲まないようにしましょう)他人への飲酒の強要病気など療養中の飲酒や服薬後の飲酒飲酒中、飲酒後の運動や入浴不眠、不安を解消するための飲酒妊娠中、授乳中の飲酒20歳未満の飲酒酒気帯び運転アルコールウォッチで飲酒量をチェックしよう!厚生労働省が提供する飲酒量チェックツールで、飲んだお酒の種類と量を入力することで、純アルコール摂取量とアルコール分解時間の目安を把握できます。飲酒後の行動について控えるべき時間を把握し、適切な行動がとれるよう心がけましょう。厚労省HP(外部リンク)啓発ツール「アルコールウォッチ」(依存症の理解を深めるための普及啓発事業特設サイト)(外部リンク)