熱中症ゼロを目指して 官民連携「熱中症対策コンソーシアム」 最終更新日:2025年9月17日 (ID:8882) 印刷 熱中症ゼロを目指して 宗像市では官民連携で熱中症対策の取り組みを推進する「熱中症対策コンソーシアム」を立ち上げました。 これまでも各地域コミュニティ・センターで、民間企業と連携した熱中症対策セミナーをおこなっていました。一方、昨年は宗像地区消防本部管轄のエリアで137人が熱中症で救急搬送されました(対前年比125%増)。特に救急搬送された人のうち、65歳以上の割合が約66%と過半数を占めます。 その様な状況の中、民間、行政の垣根を越えて、それぞれが取り組みできる熱中症の啓発をおこない、合い言葉である「熱中症ゼロ」を実現する「熱中症対策コンソーシアム」を立ち上げました。熱中症対策について官民連携で議論 暑さが本格化する5月におこなわれたミーティングでは、宗像地区消防本部や民間企業、市内事業者など約30人が参加しました。当日は今年度の熱中症対策について、議論をおこないました。コンソーシアム立ち上げ後の取り組みクーリングシェルター(まちなかの「涼み処」の設置) 市は、熱中症による健康被害の発生を防止するため、市内の公共施設の一部や民間施設の一部を、暑さをしのぐ場として開放する指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)として指定しています。クーリングシェルターは、熱中症特別警戒アラート発表中に開放されますが、アラート発表の有無にかかわらず、アラート運用期間中は施設内の一部をまちなかの「涼み処」として開放しています。熱中症の予防のため休憩が必要な場合は、ひと休みしていただけますので、どなたでもお気軽にご利用ください。一人暮らしの高齢者への熱中症予防啓発物の配布 市は、独居高齢者等の熱中症被害を防止するため、民生委員や個人宅への訪問を行う事業者等を通じ、熱中症を予防するための行動や熱中症警戒アラート情報の入手先等を記載した「熱中症予防タイムライン」のチラシ等を活用した啓発や呼びかけ等をおこないます。地域コミュニティでの熱中症対策セミナー 宗像市では包括連携協定を締結している大塚製薬株式会社と連携し、各地域コミュニティ・センターで熱中症対策セミナーを開催します。より多くの人に参加してもらうため、昨年から各地域でおこない、計266人が参加しました。 内容は「熱中症について正しく理解すること」「熱中症の予防、対応策」についてポイントを絞ったもので、参加者の約87%が満足し、「熱中症の予防や応急処置について学びが深まった」という声があがりました。官民連携の熱中症啓発活動 7月2日、グローバルアリーナにて宗像地区消防本部や市内事業者9者と連携して、「暑さ対策と健康づくり」をテーマにした体験型イベントを開催しました。 当日は暑熱順化(しょねつじゅんか)に効果的なマシンウォーキング体験や、スポーツトレーナーによる正しい歩き方指導、管理栄養士による旬の食材を使ったバランスレシピの紹介など、暑さに負けない健康づくりを中心に楽しみながら学べるプログラム内容でした。 参加者約61人から「熱中症が怖いから勉強になった」などの声があがりました。