語り継がれる“昔っコ”のひととき「河東西小学校6年生 おはなし会」~10月6日レポート~ 最終更新日:2025年10月6日 (ID:8694) 印刷 こんにちは、小野ママレポーターです。宗像市・福津市を拠点に、昔話の素語りやわらべうた、絵本の読み聞かせなどを行う「おはなし会 昔っコ」。梅田恵子さんの温かなリードのもと、子どもたちが「ことば」と「耳」で物語を味わい、想像力を羽ばたかせる場を年間を通して各小学校で築いています。今回、河東西小学校でR7年6月27日に6年生向けのおはなし会が行われました。小学校でのおはなし会子どもたちの表情から当日の内容は次の3つです。手遊び「させほせ」、素語り「さんねんねたろう」/「フォックス氏」絵本『光の旅 かげの旅』開幕の手遊びで声と手のリズムを重ねるうち、教室に緊張がほどけた笑顔が広がりました。素語りでは、息づかいの変化や間の取り方に合わせて、子どもたちの視線が語り部さんの言葉を追い、ページのない物語の情景をそれぞれの心に映し出していたのが印象的です。絵本の読み聞かせでは、光と影が交差する美しい画面に「おお…」と小さな吐息が漏れ、6年生らしい知的好奇心と感受性の豊かさを垣間見ました。まずは手遊びでリラックスお話の終わりにお願いごとをして蝋燭を消すと願いが叶うと100年前から言われているとかしかけ絵本の語りにみんな夢中日常にある錯覚の世界とは保護者としての気づき保護者目線で見ても、物語を聴く主体は子どもたち自身であり、そこに大人が「解説役」として介入せずとも、語り部さんの声と言葉だけで十分に心を揺さぶる力がある――そんな原点をあらためて実感しました。また、学年末に向けて高学年特有の“思春期の殻”をまとい始める子どもたちが、語り部さんから「読んだ感想、あとで一言教えてね」と声を掛けられると素直にうなずき、放課後に感想を語り合っていた姿も微笑ましく感じました。参加した子どもたちからは、「言葉だけなのに映画みたいに頭に広がった」「手遊びは簡単だけど6年生でもハマるね!」との声があり、充実した時間を過ごせたようでした。今後への期待「昔っコ」の活動は、物語のおもしろさだけでなく、聴く・想像する・感じたことを語り合う――というコミュニケーションの循環を教室にもたらしています。定期的な訪問スケジュールが組まれていることで、「また来月も来てくれる」という期待が自主的な読書や語彙の学びにつながる点も大きな魅力です。地域で子どもを育む一員として、これからも学校・保護者・語り部さんが三位一体となり、言葉の種をまき続けられればと願います。おわりに物語の余韻がまだ胸に残る帰り道――わが子が「次はどんな話かな」とつぶやいた声に、耳で聴く読み物の力を改めて感じました。「昔っコ」の皆さん、そしてこの機会をくださった学校関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。 おはなし会 昔っコのみなさん今回使用した絵本たち(表記はレポーターの表現を優先しています)