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どうする?我が家のこれから「住まいについて考えるセミナー」~7月11日レポート~

最終更新日:
(ID:8621)

こんにちは。かえママレポーターです。

令和7年2月19日に「住まいについて考えるセミナー」に参加してきました。


皆さんは、宗像市で作成された「住まいについて考えるノート」をご存知でしょうか。

今住んでいる家や所有している家の将来を考えるために作成されたノートです。


空き家は全国的にも問題になっており、なんと全国で約900万戸もあるそうです。

宗像市でも対策が必要とされ、こうしたノートの作成や「住マイむなかた」という相談窓口の開設など、様々な取組みがなされています。


今回のセミナーでは、このノートを実際に活用した家の将来の考え方や、具体的な制度について紹介します!

  • 01 住まいを考えるノート

    住まいについて考えるノート

ノートをもとに住まいのこれからを考えよう

第一部の講師は、株式会社青い鳥代表取締役の中村昌史さん。

宗像市出身の中村さんは、ご自身の経験から「家族が幸せになるような仕事がしたい」という思いをもち、ファミリーヒストリーを作成する法人を設立されたそうです。

そんな中村さんから、自分や家族の所有する家や土地のこれからについてどのように考えていけばよいのか、教えていただきました。

最初に「家族に関するテスト」に書き込みました

  • 02 家族に関するテストの紙

    家族に関するテストの紙


両親の誕生日や好きな食べ物、祖父母の誕生日など、質問によってはすぐに思い出せないようなものもあります。

周りの受講者の皆さんも、思い出せなかったりそもそも知らなかったりする様子でした。


中村さんによると、家族の存在は当たり前なのでこのテストの点数は低くなりがちだそうです。

多くの人にとって家族の存在が当たり前すぎるため、家族の情報に触れる機会も少なくなったり、聞いたことはあっても忘れてしまったりします。


では、知らないままであったらどんなことが起こるのでしょうか。

老後・相続の問題などの家族問題に発展し、それがゆくゆくは空き家問題にもつながる可能性もあります。

だからこそ、話し合って文章に残すことが大事なのです。


そこで思いつくのが最近よく耳にする「エンディングノート」。

「エンディングノート」と宗像市の「住まいについて考えるノート」の違いについても教えていただきました。

「エンディングノート」と「住まいについて考えるノート」の違い

  • 03 「エンディングノート」と「住まいについて考えるノート」の違い


こうした違いから、「住まいについて考えるノート」は家族会議ができ、家族で共有できるように作ってあるノートであることがわかります。

  • 04 「私のこと」のページ

    「私のこと」のページ


このノートには、自分や家族について書くページがあります。

家族と行きたい場所や今後やりたいことなど、数年後にこのノートを開き、「あのときこう思っていたんだな」と振り返るきっかけにもなるそうで、そういう使い方も素敵ですよね。

また、家系図のページもあります。ここには、考えたい家の所有者を中心とした家系図を書けるようになっています。

  • 05 家系図のページの写真

    家系図のページ


「家や土地の所有者はどのようにしたいのか、してほしいのか」を聞き話し合うことが大切だそうで、講師の方の「いろんな家族の形があるので正解はない」という言葉にも納得しました。

正解はないため、専門家に相談するとスムーズだそうですよ。

家族と家について話し合うことが、空き家解決への一歩なのですね。

具体的な制度は何があるの?

第二部の講師は、ラシック行政書士事務所の行政書士・豊田雄次さん。

遺言・信託を専門とし、「終活で家族の絆を強くする、あなたらしく生きる終活」をテーマに講演会や相談会を多数開催されているそうです。


豊田さんからは、住まいについての各制度を具体的に教えていただきました。

高齢社会の現在、認知症高齢者の数も年々増加傾向にあります。

空き家になった理由にも認知症が多く挙げられるそうで、住まいについての今後を考える際、避けては通れない問題なのではないでしょうか。

認知症等により意思表示ができなくなり資産が凍結されたら、空き家だけでなく介護や生活費、相続手続きの問題も出てきます。

こうした問題を防ぐためにも、家族信託などでしっかりと準備しておくことが必要なのですね。


ここで豊田さんによる、終活における3つの観点を紹介します。

終活における3つの観点

1.まずは「財産を誰にどのように渡したいのか」を考える財産継承。

生前贈与や遺言などが挙げられます。


2.次に「財産を渡す前にできること」や「財産を誰にどのように管理してほしいのか」を考える財産運用。

財産の処分・活用や保険の見直しなどが挙げられます。


これら2つの観点は家族信託という仕組みです。

この家族信託という仕組みは、家族が元気なうちに助け合い、親世代の財産管理を子世代に渡すことにより、認知症等による資産凍結を防ぐことができます。


3.最後に「どんな介護・医療を受けたいか」を考える身上保護。任意後見契約などが挙げられます。


他にも任意後見制度や法定後見制度など、ぼんやりとしか知らなかった制度についても、詳しく聞くことができました。

両親も自分たち夫婦も元気だし、「相続について考えることはまだ早いのでは?」という思いもありましたが、意思表示ができる元気なうちに家族で話し合いコミュニケーションをとることが大切なのだと知りました。


そのためには、こうした講座を受けたり制度についての情報を集めたりと、選択肢を知り理解すること、少しでも行動に移すことが大切だそうです。

そうしたことで、空き家や困りごとを減らすことができるのですね。

講座を受けて

自分の家や土地の将来もそうですが、両親とも実家の家や土地をどうするか話題に上がることが増えていたところで知ったこのノート。

今回の講座で「住まいについて考えるノート」の活用法や相続に関する制度について学ぶことができ、自分や実家の家について考えるきっかけになりました。


早速我が家では、家族でノートへ記入をしながら家族の考えを聞いたり話し合ったりしています。

「住まいについて考えるノート」は、宗像市ホームページよりダウンロードすることができます。

皆さんも、このノートに書き込みながら家族の住まいのこれからについて考えてみませんか。

住まいについて考えるノート入手方法

定期的に開催される「住まいについて考えるセミナー」では、実際に説明を受けながら記入することができます。

また、以下の方法でもノートを入手できます。

(表記はレポーターの表現を優先しています)


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