こころの健康づくり講演会~7月23日レポート~ 最終更新日:2025年7月23日 (ID:8602) 印刷 こんにちは、くすくすママレポーターです。新生活は色々な変化があり“こころ”も、動く時期。子どもたちの変化に気づき、寄り添うことを意識してほしいなと願いを込めて、今回は「こころの健康づくり講演会」についてレポートします。こころの健康づくり講演会日々忙しさに追われ、「忙しい忙しい」が口癖になっていた時、夫に「“心を亡くす”とかいて“忙しい”だよ」と諭され、ハッとする出来事がありました。忙しさにかまけて、ちゃんと子どもたちの“こころ”に寄り添えているか、子どもたちの成長に伴い「思春期だから」と自分の中で都合のいいように解釈していないか。多様化する世の中に、親も現実から目を背けず勉強しなくては…。そんな時目に入ったのは、娘の通う学校で配布されていた「こころの健康づくり講演会」のチラシ。また、「ゲートキーパー養成講座」を兼ねていたこともあり、参加することにしました。チラシゲートキーパーとはゲートキーパーは「いのちの門番」と呼ばれ、悩んでいる人に気づき・声をかけ・話を聞き・必要な支援につなぎ・見守る人のこと。私はこの存在を全く知らなかったので、軽く調べて講演会に臨みました。ゲートキーパーとは大切な人のつらい気持ちに寄り添うために講演会は、令和7年2月21日にメイトム宗像で開催されました。講師の増田将人先生は、福岡大学病院精神神経科に所属し、「自殺予防チーム」の医師として救命救急センターと連携しながら、患者の治療・研究に携わっていらっしゃいます。講師の増田先生講演会の様子講演を聴きながら、言い回しや口調からも温厚な優しい先生なのだと伺えました。これまでどれだけ多くの方を救って来られたのかと思うと頭が下がります。講演会は、大まかに3部構成になっています。第1部:自殺予防に向けた取り組みや一般的な流れ第2部:若年者の市販薬乱用・自傷、それらについての対応第3部:ゲートキーパーとなる皆さんへ「自殺」と聞くとやはり重い話になりますが、自ら命を断つ人は年間2万人を超える日本。高止まりを続けています。また、先進国の中では、断トツで小中学生など若い世代の自殺が多いことが課題となっています。10代20代では市販薬の乱用が多くなっており、「オーバードーズ」といわれる薬の過剰摂取が目立ちます。ドラッグストアなどで容易に手に入れることができるので、特に若い女性の過量服薬が問題視されています。これらの背景には、虐待・いじめ・家庭内不和などの様々な要因があります。もし我が子や身近にいる子どもたちが、「つらい」というサインを出しているのであれば、気づいて話を聞いてあげたいと考えています。ゲートキーパーの役割悩んでいる人に寄り添うことが大切です大切ないのちを守るために自殺は「心理的に追い込まれた末の死」であることが考えられ、誰かが手を差し伸べることで防げる場合があります。ゲートキーパーには高度な専門性は必要なく、身近な人が悩んでいたらまず声を掛けることから始めることができます。相手に寄り添い、関わりを通して「孤独・孤立」を防ぎ、支援していく。1人でも多くの人がゲートキーパーとして意識を持ってくれることで、救われるいのちがあると思います。修了証いただきました!最後に会場でも話題にあがりましたが、日本の自殺には季節性があり、5月・9月など特に長期休暇明けに多くなるそうです。新学期は、子どもたちは新しいことづくめで色々なことに疲れてしまうかも。夏休みを経ての新学期もサインを見落とさないように、「夏休み中に子どもたちの話をよく聞いてみる」「子どもたちに寄り添ってみる」と少し視線を変えるだけで、見えてくるものがあるのではないかと思います。SOSを発していませんか?悩みを抱えていませんか?身近に“こころ”が疲れている方がいませんか?子どもはもちろん大人も疲れちゃうので、家族や友人をはじめ相談窓口など相談できる人を持ってくださいね。こころの健康相談窓口市でも、こころの健康に寄り添うさまざまな取り組みがあります!1人で抱え込まず、まずは相談してみることからはじめてみてくださいね。(表記はレポーターの表現を優先しています)