開園10周年 田熊石畑遺跡歴史公園「いせきんぐ宗像」へ行こう!~4月28日レポート~ 最終更新日:2025年4月28日 (ID:8187) 印刷 こんにちは、ゆきママレポーターです。最近暖かくなって、お散歩に出かけたくなるような陽気になってきましたね。宗像にはいろいろな公園があり、今回は、宗像市田熊石畑遺跡歴史公園「いせきんぐ宗像」をご紹介します。田熊石畑遺跡村づくりの会会員の安永憲男さんにお話を伺いました。広大な芝生広場のいせきんぐ安永さん田熊石畑遺跡歴史公園「いせきんぐ宗像」とは?田熊石畑遺跡は、宗像市を流れる釣川の中流域に面する微高地上(標高12m)に位置する、弥生時代中期前半(紀元前2世紀)頃に最も栄えた集落遺跡です。いせきんぐ宗像昔は宗像高等女学校の用地で、昭和8年の工事の際に遺跡が発見されたのだそう。昭和13年に郷土資料館「宗像郷土館」もありましたが、昭和45年に解体されます。郷土館にあったものは、現在は県立宗像高校で保管されており、文化祭の時に見ることができます。平成22年2月22日に国の史跡に指定され、平成27年4月に宗像市田熊石畑遺跡歴史公園、愛称「いせきんぐ宗像」としてオープン。今年で開園10周年になります。広々としています見つかった遺跡この遺跡は、人々が暮らす集落と死者の眠る墳墓の両方が確認されており、日本の国の成り立ちを考える上できわめて重要な遺跡であることがわかりました。区画墓(くかくぼ)区画墓は、溝や盛り土によって周りと区画された有力者の墓域のこと。武器形青銅器合計15点を出土し、北部九州でもトップクラスの有力集団が眠る墓域であることがわかりました。一つの墓域からの出土としては日本最多級だそうです。区画墓貯蔵穴(ちょぞうけつ)と環濠(かんごう)貯蔵穴は、地下を掘って食料や器物などを貯蔵・収納する穴倉のことで、環濠はそれを外敵から守るために溝をめぐらしたものです。貯蔵穴環濠掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)掘立柱建物は、地面に穴を掘り、そこに直接柱を立てる日本の伝統的な建物。高床式倉庫だと考えられています。掘立柱建物竪穴住居竪穴住居は、地面を掘りくぼめ、屋根をかけた半地下式の原始住居です。竪穴住居いせきんぐの役割公園として私も一周してみましたが、歩きやすく見どころもたくさんあるので、お子さんも楽しく歩けると思います。広々としていて、運動会や練習試合の場としても利用されているとのこと。電線がないので凧揚げにもおすすめだそうですよ。凧揚げにおすすめまた、第2第4日曜日の9時からはラジオ体操も開催されているそうです。ラジオ体操も開催中歴史が学べる小学校の社会科見学の場としてよく利用されていますが、日・祝祭日は無料でガイドツアーもあるそうです。個人でも利用することができますので、興味のある方はぜひ歴史に詳しいガイドの方のお話を聞いてみてはいかがでしょうか。ガイドのお知らせ農作業もできる小学校での活動として、田植えや稲刈りの場としても利用されています。ここで小学生が育てた麦は、田熊山笠の指揮棒「てっぽう」として使われているそうです。てっぽう様々なイベントいせきんぐでは様々なイベントも開催されています。取材に訪れた日は、残念ながら雨天で中止でしたが、3月の週末は毎年クイズラリーが行われていて、参加者にはいせきんぐのオリジナルグッズのプレゼントもあるそうですよ。クイズラリーイベントには宗像市内だけでなく、古賀や遠賀、宮若等からも来訪しているそうです。「弥生ウォーキング宗像」の集合場所としてもその他、定期的に土器や勾玉作り、火おこし等の体験学習が行われています。5月末にはいせきんぐ10周年記念イベントも開催予定だそうです。イベント情報は、東郷地区コミュニティだより、市広報紙「むなかたタウンプレス」をご覧ください。村っ子づくりいせきんぐ「寺子屋」田熊石畑遺跡村づくりの会の活動の一つとして、村っ子づくりいせきんぐ「寺子屋」も開処。市内小学生を対象に、村づくりの会や学生ボランティアの見守りの下、宿題指導や歴史体験学習を行います。開催時期毎年4月から3月の毎週火・木曜日午後3時30分から午後5時まで火・木曜日いずれかのみの参加も可。祝日や春・夏・冬休みはお休み場所いせきんぐ宗像寄合い処(田熊2-2-13)定員定員30人程度(事前登録制)参加料無料体験学習等の材料費など必要な場合あり申込先いせきんぐ宗像(電話番号0940-37-0182)までいせきんぐ宗像HP(外部リンク)取材を終えていせきんぐの最大の魅力は、歴史的なものを身近に感じられることだと思いました。はるか昔に生きた人々の生活を想像しながら、ゆっくりと見て回るだけでも十分楽しむことができます。また、幅広い年代の方が利用できる場として様々な取り組みをされていることを知り、次回は子どもを連れてイベント等に参加したいと思いました。子どもが歴史に興味を持つきっかけになれば良いと思います。みなさんも、ぜひ「いせきんぐ宗像」に訪れてみてください。(表記はレポーターの表現を優先しています)