徳永玲子とVisionsの絵本と音の玉手箱「宗像のたび」~4月11日レポート~ 最終更新日:2025年4月11日 (ID:8120) 印刷 こんにちは、ゆきママレポーターです。令和7年1月26日、赤間地区コミュニティ・センターにて、「絵本と音の玉手箱『宗像のたび』」というイベントが開かれました。絵本の読み聞かせだけでなく、音楽もあり、そしてテーマは「宗像」ということでおもしろそうだと思い、小学生の息子と参加してきました。絵本と音の玉手箱「宗像のたび」とは?絵本と音の玉手箱「宗像のたび」は、タレントの徳永玲子さんと、ピアノとウッドベースのユニット ‘‘Visions(ビジョンズ)’’が、「宗像」で生まれた絵本や紙芝居を、音楽の演出で上演。未来へ夢をつなぐ町、宗像を旅する物語です。朗読はタレント、女優、パーソナリティの徳永玲子さん。ラジオ「徳永玲子のお昼ドキッ!」、テレビ「アサデス。」などKBCの看板パーソナリティとしてご活躍中。絵本の読み聞かせ活動にも情熱を注ぎ、地域のイベント等で親子に喜ばれています。徳永玲子さんVisionsは、ピアノ塚本美樹さんとベース&パーカッション間村清さんによる2000年結成のユニットです。ジャズの即興性・ビートを軸に、オリジナル曲による様々なアートとのコラボレーションを国内外で展開。2008年より子どものための参加型プロジェクト「絵本と音の玉手箱」を全国でプロデュースされています。Visionsホームページ(外部リンク)Visions塚本美樹さんと間村清さん「宗像のたび」スタート会場に入ると、正面にはスクリーン、そして大きな楽器があり、息子はワクワクしながら開演を待っていました。会場の様子時間になりVisionsさん、徳永さんの登場。和やかな雰囲気で公演が始まりました。にじいろのさかな一冊目はマーカス・フィスターさん作「にじいろのさかな」という絵本で、カラフルできれいな魚の絵が印象的です。美しいウロコを持った「にじうお」は、ひとりぼっちでさみしいさかなでした。たこのおばあさんが教えてくれた幸せになるための方法とは?徳永さんの朗読は、感情表現が豊かでとても聴きやすく、登場人物によって変わる声色に惹きつけられました。場面に合った音楽の演出も素晴らしく、平面だった世界が立体的になるような感覚でした。にじうおはなんで幸せになったのかな?と考えさせられるお話で、大切なものが詰まっている、きらきらとした「玉手箱」にぴったりの本だと思いました。はるかな島のものがたり二冊目は宗像のお話、山下明生さんの「はるかな島のものがたり」です。はるかむかしの秋のある日、うみどりは女神に会うためにどこからも遠い島へと飛び立ちます。沖ノ島にまつわるお話で、宗像三女神の誕生についても書かれています。また、「ミアレマセ」は「お生まれなさい」という祈りの言葉で、それが「みあれ祭」の名前の由来なのだと知りました。少し長いお話だということで、前編と後編に分け、ホワイトボードを使ってわかりやすく説明してくださいました。宗像三女神の説明物語のラストでは、塚本さんが作詞作曲された「宗像の歌」が歌われました。トマトくんのありがとうこちらは徳永玲子さんが絵本作家として書かれた本です。ふつうのトマトのぼくと、農家のおじさんの愛情の物語。トマトくんのありがとう来場者も楽器の演奏で参加できるということで、息子は大喜び。振り回すと風のような音がするものや、嵐のような音を出すサンダードラム等、おもしろい楽器がたくさんありました。楽器で風の音を表現会場では、大人も子どももマラカスやタンバリンで参加し、「こつこつこつこつ がんばるぞ」「とてとてそだて トマトントン」の部分は皆で一緒に歌いました。かわいらしくリズミカルなお話の中に、生産者の方の思いが込められていました。なんなんなん?最後は「なんなんなん?」という絵本で、原題は「What is love?」というマック・バーネットさんの本です。少年は、なんのために生きているのか、その答えを探す旅に出ます。旅が始まったばかりの、これからを生きる子どもたちに重なる、深いテーマのお話です。子どもがもう少し大きくなった時に、またもう一度読んでほしいと感じた本でした。本を読むことの大切さイベントの中で「宗像といえば?」と質問されていた息子。何か有名な食べ物や場所を答えるのかと思っていたら「平和」と答えました。後で話を聞いてみると、「だって、戦争もないし、怖いこともないでしょ」と。「平和」という考えがどこから来たのか不思議でしたが、冬休みに読んだ安里有生さんの「へいわってすてきだね」という絵本からだとわかりました。読後はあまり反応がなく、少し難しかったのかな、と思っていましたが、実は息子なりに理解し、それがしっかりと残っていたんだと気づき、本を読むことの大切さを改めて実感しました。公演を終えて公演後の塚本さんと徳永さん徳永さんは休憩時間も席を回り、子どもたちと笑顔でお話されていました。息子も積極的に参加していたことや、楽器をうまく演奏できたことを褒めてもらいうれしかったようです。公演の途中で、時々足をぶらぶらさせてしまっていたのですが、それも「リズムに乗ってたね!」と言ってもらえました。公演のテーマに合った朗読も音楽もとても魅力的で、子どもの感性や好奇心を大事にしてくれる場であると感じました。子連れで鑑賞が不安だという方も、きっと親子で楽しめると思います。一番のモットーは「楽しい」ことだそうで、赤ちゃんから大歓迎だとおっしゃっていました。皆さんもぜひ音楽で広がる絵本の世界を体験してみてください。(表記はレポーターの表現を優先しています)