海の道むなかた館徹底大解剖 最終更新日:2023年8月22日 (ID:2467) 印刷 海の道むなかた館 楽しい体験盛りだくさん!古代体験でタイムスリップ!?『宗像大社』の第1駐車場向かいにある『海の道むなかた館』。何の建物だろうと? と思っている人は多いようだが、実は大人と子どもが一緒に歴史を学べる体験型の施設。その楽しみ方をリサーチした。 開館は2012年。世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」のガイダンス施設および、宗像の歴史について学べる場所として、地元では社会科見学にもよく利用されている。入館料は無料で、体験学習の料金もなんと200円。気軽に立ち寄れるうえに、様々な体験もできる。(注意)メニューにより料金が異なります。詳しくはお問い合わせください。 「古銭鋳造体験」「古代アートでエコバック体験」など、複数の体験が用意されている中で、最も興味が惹かれたのは、「まが玉づくり体験」。古代に装飾品として用いられたまが玉が作れるなど思ってもみなかったが、「お子さんでも大丈夫ですよ」とスタッフの皆さん。小学生でも、一人で仕上げられるぐらい簡単なんだそう。 体験会場では、滑石という柔らかい石を削るところからスタート。粗さの異なるサンドペーパーを駆使しながら、削りを進めていくと、少しずつ形がはっきりしてきて、誰もが夢中に。一般的な、まが玉の形にして、とにかく光沢感を出すことに熱中する人もいれば、星や花など好きな形に仕上げる人もいて、完成品は十人十色。簡単だけど、達成感が大きいので、大人も子どもも無心になれる。 「火おこし体験」では、道具を摩擦することで火を起こす「まいぎり式」にチャレンジ。火おこし機やもぐさを初めて扱う人でも、スタッフの方が丁寧に教えてくれるので大丈夫。古代の人の暮らしに触れてから施設を巡ると、その尊さをより実感できるだろう。これらの体験学習は予約しなくても、当日会場に行けばOK。スケジュールは、ホームページで公開されている。 館内には、まだまだ体験できる場所がある。その一つが、縦7m×横18mの巨大スクリーン。世界遺産に登録された『沖ノ島』は、一般人は上陸することができないが、巨大スクリーンを前にしていると『沖ノ島』に足を踏み入れているような感覚に。鳥の囀りなどの音声も流れていているので、空気感まで感じられる。 シアタールームでは、ストーリー仕立てで、『沖ノ島』や宗像の歴史を紹介。子どもたちが文章を読んで、『沖ノ島』の凄さを理解するのは難しいが、ショートムービーなら理解度もアップ。「聖なる沖ノ島 –大陸と日本をつなぐ生命線–」「沖ノ島の自然 –太古の姿をそのままに–」など7つのコンテンツが用意されている。常駐の地域学芸員(市民ボランティアの解説員)を見つけたらラッキー。地元の方だからこそ知るトリビアを織り交ぜながら、わかりやすく説明してくれるので、ぜひ話しかけてみよう。 宗像の文化や歴史を時代ごとに解説しているコーナーでは、実際に宗像市内で出土した土器などが展示されている。 収蔵資料の一部は、実際に触ることも。歴史的にも貴重な資料を、直に触れるなんて驚きだが、「持って帰らなければ、触って大丈夫ですよ」と地域学芸員さん。「これは壺だったのかな」「どんな時代の人が使っていたのかな」と空想を膨らませながら展示室を回ると、より楽しくタイムスリップができる。 「世界遺産解説コーナー」では、3Dプリンターで再現した鏡を持ち上げてみよう。教科書では知ることのできない大きさ、重さが体験できる。世界遺産の構成資産のジオラマ見学も、位置関係がよくわかるのでおすすめだ。 休憩スペースや喫茶コーナー、宗像の土産品を取り扱う売店もある。休憩や買い物を楽しみながら、ゆっくり館内を回ろう。 [住所]宗像市深田588 [電話]0940-62-2600 [開館]9時から18時 [休館]月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日) [料金]無料 [HP]https://searoad.city.munakata.lg.jp/