更新日:2024年3月15日
学校給食に使っている宗像産の食材は季節によってさまざまです。各学校では、栄養教諭が中心となって給食の食材を誰がどんな思いで作っているのか子どもたちに伝えています。食への興味関心を高め、地域への愛着や感謝の気持ちを深めることを目的としています。
子どもたちに生産者の思いを動画で紹介
市内のキウイ畑を見て 「こんなに自然がたくさんある場所で作っているんだ~!」 と驚く子どもたち
「みなさん、こんにちは!」昨年12月8日の朝活動の時間、自由ヶ丘小学校3年1組の教室では、キウイ農家の白石さん(大穂)の元気な声が映像とともにモニターから流れました。「白石家のキウイ栽培は、私の父が始めて約50年続けています。キウイ栽培は気を使うことが多くて大変ですが、みなさんの元においしいキウイを届けられるように育てているんですよ」と思いを語る白石さん。子どもたちは、映像から伝わる白石さんの話に熱心に耳を傾け、宗像産キウイが登場する給食の時間が待ち遠しい様子でした。
栄養教諭が生産者の声をレポートしました
白石さんからキウイの収穫のコツを教わる古田栄養教諭
教室で流れた動画は、同校の古田栄養教諭と東講師がキウイの収穫を間近に控えた白石さんの畑に出向いて撮影したものです。
「子どもたちは調理・盛り付けされた状態の給食を見て食べています。しかし給食は、生産者が工夫したり気を配ったり、手間ひまをかけて食材を作るところから始まります。誰がどこでどのように作っているのか、どんな思いで作っているのか、知って食べるのと知らずに食べるのとでは、おいしさは全然違うと思って。
せっかく近くに生産者がいるので、子どもたちに生産者の思いや食材について伝えたいと思ったのがきっかけで始めました。
私が知りたかったのも大きいですけどね」と古田栄養教諭は笑顔で語ってくれました。
このほかにも栄養教諭は、生産者の思いや宗像産の食材の魅力について子どもたちに直接話したり、動画や掲示物を作ったりして、楽しく分かりやすく伝えています。
収穫間近のキウイ畑で笑顔の白石さん
食べ物を大事に食べてもらいたい。食べ物がおいしいと明日の元気につながるはずだから。
そんな思いで、おいしいキウイになるようにがんばっています
宗像産キウイを味わう子どもたち
待ちに待った給食の時間。本年度の給食は、新型コロナウイルス感染症対策のため、全員前を向いて食べる、おしゃべりはしない、など例年より静かですが、朝から楽しみにしていたキウイを目の前にして、子どもたちは笑顔いっぱいです。実際食べてみると、「甘くておいしい!」「甘酸っぱい!」など大好評で、皮についている実まできれいにこそいで食べている子も。何も知らずに食べても十分おいしいですが、白石さんの思いをしっかり受け止めた子どもたちは、格別のおいしさを感じることができたようです。
「宗像のよさ」が詰まった学校給食
白石さん、ありがとうございます!
市では、学校給食に地元の食材を使い始めて約20年が経ちます。その間、子どもたちに「地域の安全でおいしく新鮮な食材を届けたい」「毎日元気に過ごしてほしい」など、生産者をはじめ、直売所のみなさんの子どもたちを思う気持ちに支えられ、県内でもトップクラスの地域産物使用割合を維持しています。学校給食を通じて、宗像にはいい食材がたくさんあること、自分たちのことを思って作ってくれる人がたくさんいることを伝えることで、地域への愛着を持ち、食を大切にする、心も体も健康な子どもたちを育んでいきます。
このページに関する問い合わせ先
教育部 学校管理課
場所:市役所本館3階
電話番号:0940-36-1322
ファクス番号:0940-37-1525
PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。