更新日:2023年5月30日
日本人の死亡原因の第1位を占めるがん。しかし、がんは死の病ではなく、がん検診によって早い段階で発見し適切な治療を受ければ、死亡率を減少させることができます。
私たちが日常生活の中で、がんに対して最初にできることは、正しい知識を身に付けることかもしれません。今回、日の里学園で実施されたがん学習を紹介します。がんなど重い病気にあまり関わりのない子どもたちは、この学習で何を学び、感じたのでしょうか。
子どもたちから大切な人への「いのちのメッセージ」
日の里学園7、8年生は10月5日、がんについての正しい知識を身に付けるためのがん学習に参加しました。学習では、講師の中原美夏さんが実際にがんを発症してから克服するまでの経験を話し、真剣に聞き入る生徒たちの目には涙も見られました。
誰もがなり得るがんという病気のことを、親と同じ年代の講師から聞いた生徒たちからは「がん患者のイメージは寝たきりの生活をしている人だったが、元気な人もたくさんいると知った」「(がんと闘っていた中原さんは)お母さんだから子どもに迷惑をかけられずつらかったんだな、と思った。この機会に家族と検診について話をしたい」という声がありました。
がんは、ただ怖い病気ではなくさまざまな予防法があることや、命の大切さを学んだ生徒たち。この授業で感じたことを『大切な人へのメッセージ』という手紙に託して持ち帰り、家でがんについて話すきっかけとなったようです。 (市保健師・中村)
闘病の体験談に真剣に耳を傾ける生徒たち
体育館で授業を行った中原さん
大切な人へのメッセージを考えました
がんの早期発見・早期治療で命を守る
誰でもなる可能性がある病気
がんは日本人の40歳代から80歳代までの全ての年齢で、死亡原因の第1位になっています。また、がんになる人もがんで亡くなる人も年々増え続けていて、現在、日本人の2人に1人が一生のうちにがんになるといわれています。
がん検診を受診しましょう
生活習慣に気をつけていても、がんになる危険性を全くゼロにすることはできません。また、がんは初期病状が出たときには進行している場合が多くあります。そこで有効なのが、早期発見・早期治療につながるがん検診です。「健康に自信があるから大丈夫」と思っている人も、年に1回検診を受診して、健康な体を守りましょう。
市の検診で受診可能な項目
- 20から29歳 =子宮頸がん
- 30から39歳=子宮頸がん、子宮頸がん+HPV(ヒトパピローマウイルス)検査
- 40から49歳=肺がん・結核、胃がん、胃がん+リスク検査、大腸がん、子宮頸がん、乳がん(マンモ)
- 50歳以上= 肺がん・結核、胃がん、胃がん+リスク検査、大腸がん、子宮頸がん、乳がん(マンモ)、前立腺がん
注意事項
- 年齢・性別で受診できる項目や料金が異なります
- 一部、検診会場などで料金が異なります。詳細は、下記関連リンクで確認か健康課まで問い合わせを
健康課電話番号:0940-36-1187
このページに関する問い合わせ先
健康福祉部健康課
場所:西館1階
電話番号:0940-36-1187
ファクス番号:0940-37-3046
PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。