べじたぶる10月号「想いと力をひとつに 野坂の農業を後世へ」~中村 克也さん~ 最終更新日:2026年3月2日 (ID:9719) 印刷 農事組合法人のさか 中村 克也さん(45歳)(前列左)▶営農年数…22年目▶営農地…宗像市野坂▶栽培品目…米・麦・大豆▶作付面積…53ha高知で修業積み就農 お祖父さんを手伝うかたちで、小学生のころから農業に触れてきた中村さん。「いずれ農業を継ごう」との思いで農学部への進学を決め、高知県での生活をスタートさせました。そこで出会った友人の実家が農家だったため、アルバイトというかたちで修行を積むことに。大学院生活の期間も合わせて6年間勤め、主に米と麦の栽培技術を習得しました。 卒業と同時に、野坂へUターン。お祖父さんとともに作業をして1年が経ったころ、「これからはお前がせえ」と経営を託されます。そこから約8年間は1人で管理作業をこなし、当初1.5haほどだった農地を最大9haにまで拡大。「何もかも大変だったけど、農業は努力が目に見える。頑張った分だけ収量や品質、収入に反映されるから、それがやりがいになり続けてこられた」と振り返ります。法人の成り立ち面積が増えた一方、「1人で作業をすることに限界を感じていた」という中村さんですが、ちょうどそのころ、野坂地区に集落営農組合ができます。これは「5年後の法人化」を目指してできたもので、農事組合法人のさかの前身。法人化、そして法人の構成員になることを決め、有志6人で法人化に取り組み2012年に設立させました。 14年目を迎えた農事組合法人のさかは現在、構成員7人、社員2人の計9人で、53haもの農地を管理しています。中村さんは昨年11月から代表を務めており、作業工程や会議などを段取り。協力を得ながら、若くして法人の中枢を担っています。野坂を守りたい法人の活動で心掛けているのは、“安全第一”、そして“無駄のない作業計画を立てる”こと。機械のメンテナンスなどをしっかり行うほか、効率よく作業できるように作付け場所を考えるなど、案を出し合い工夫しています。また、作業ごとに担当を分けることが多いものの「誰でも何でもできる体制」を構築。これらの積み重ねが、離農する人や規模を縮小する人の農地を請け負い、野坂地区の農業を守ることにつながっています。 ほぼ年中無休で作業に励む農事組合法人のさか。今後の目標を尋ねると、中村さんからは「法人も、野坂の農業もずっと未来に続いていくようにしたい」と力強い言葉が返ってきました。これからも若い力で地域の農業を支えていきます。関連リンクJAむなかた 月報誌「べじたぶる」バックナンバー(外部リンク)