「むなかたSDGs教室」~海とふれあい、学び、未来を考える一日~ 最終更新日:2025年11月4日 (ID:9099) 印刷 令和7年10月5日(日曜日)、岬地区コミュニティセンターにて、小学4年生から6年生を対象とした体験型環境学習イベント「むなかたSDGs教室」(海を守ろうむなかた実行委員会 主催)を開催しました。本イベントは、世界文化遺産「神宿る島」沖ノ島と関連遺産群を有する宗像市において、次世代を担う子どもたちに海の現状や課題を知ってもらい、海を大切に思う心を育むことを目的としています。読売新聞西部本社、県立少年自然の家「玄海の家」、宗像市の三者で構成される「海を守ろうむなかた実行委員会」が主催し、宗像市内および近隣地域から21人の児童が参加しました。漁師さんから学ぶ、海の教室午前中は、漁船見学を実施。漁師さんの話に耳を傾けながら、子どもたちは真剣な表情で船の構造や漁の道具について質問し、海の仕事への理解を深めていました。その後、魚のつかみ取り体験にも挑戦。自分の手で捕まえた魚を、漁師さんの指導のもとでさばき、調理しました。生きている魚に直接触れ、命をいただくという貴重な体験を通じて、子どもたちは命の大切さを実感している様子でした。昼食の時間に、自分でさばいた魚を塩焼きにして、美味しくいただきました。海の今を知り、未来を考える体験午後からは、宗像の海が抱える課題を自分の目で確かめるビーチクリーン活動を実施。宗像市内の海岸には、ペットボトルやプラスチック片など、多くの海洋ごみが打ち上げられており、子どもたちは協力しながらごみを拾い、環境保全の重要性を肌で感じていました。清掃後は、拾ったシーグラスや貝殻を使ってレジンキーホルダー作りにも挑戦。自分だけのオリジナル作品が完成すると、笑顔が広がり、楽しみながら環境について学ぶことができました。沖ノ島から考える、海と文化の大切さ最後は、宗像市が誇る世界文化遺産「沖ノ島」について学ぶ世界遺産セミナーを実施。世界遺産の歴史や文化、これからも豊かな海を守り続けるため、自分たちでできることを考えました。子どもたちは自分の考えを積極的に発表していました。参加した子どもたちからは、「魚をさばくのが初めてでドキドキしたけど楽しかった」「これからも海をきれいにしたい」といった感想が聞かれました。一日を通して、どのプログラムにも積極的に取り組む姿が見られ、机上では得られない、実体験を通じた“生きた学び”が、子どもたちにとって貴重な経験になったことがうかがえます。宗像市では今後も、海や自然、文化について学べる場を子どもたちに提供しながら、「Save the Sea」を合言葉に、地域や関係団体と連携した取り組みを推進し、未来へとつながる持続可能な社会づくりを目指してまいります。「むなかたSDGs教室」とは読売新聞西部本社、県立少年自然の家「玄海の家」、宗像市で構成する「海を守ろう実行委員会」が主催の、海の清掃活動と海を学ぶ教育活動、海の豊かさを発信する啓発活動を一体的に行うプロジェクト。