君も電車博士に!?赤西鉄道展に行ってきました!~12月17日レポート~ 最終更新日:2025年12月17日 (ID:9366) 印刷 こんにちは、小野ママレポーターです。2025年9月6日・7日、赤間西コミセンで「赤西鉄道展」が開催されました。今回の目的は、ただ「電車好きが集まる」だけではありません。近年、JR赤間駅に停車する列車が減少していることを受け、地域の方々に「もっと電車を利用してお出かけする楽しさを知ってほしい」「地元の駅を起点にコミュニティが活性化していってほしい」という思いが込められています。実は、この取り組みには前例があります。2023年に宗像ユリックスで開催され、大盛況となった「むなかた大鉄道展」。その好評を受けて、さらに地域に根ざした形で今回の赤西鉄道展が実現したそうです。主催者である高野豪生(たかの・ごうき)さんは今回の鉄道展が初の単独開催。赤間西コミュニティのイベント運営実行委員長の長谷川正憲(まさのり)さんをはじめ、高野さんをリスペクトする方々の熱い思いが伝わってくる、まさに“地域と鉄道をつなぐ”イベントでした。さて、今回は私もママレポーターとして子どもたちと一緒に参加。全部で7つのブースをめぐりながら、親子で夢中になれる時間を過ごしました。そのワクワク体験を1つずつご紹介します!1.入り口正面を彩る大人ジオラマブース会場に入った瞬間、最初に来場者を迎えるのは、鉄道ファン垂涎の巨大ジオラマ。精巧に再現された線路をさまざまな列車が走る姿に、大人も子どもも釘付けでした。ちなみに車両も線路も実行委員の皆さんの私物!一つ一つの車両は、実物の列車に近づけるために専用の道具を使って手作業で「汚して」リアル感を出したりと、細部へのこだわりがあります。巨大なジオラマ細かいところまで作り込まれています参加者の感想「細かいところまで作り込まれていて、何周見ても新しい発見があります」「子どもより自分が釘付けになってしまいました」「鉄道を通じて、昔の旅行を思い出しました」2.鉄道部品展示コーナー鉄道部品展示コーナー右手に進むと、実際に国鉄時代に使われていた鉄道部品がずらり。もちろん全てこちらも私物!大きなブレーキ棒、重厚感のある金属プレート、列車のエンブレムなど、普段触れられない裏側を体感できます。間近で見る部品の迫力と歴史に、子どもも大人も目を輝かせていました。485系ボンネット特急「にちりん」の鉄道プレートブレーキハンドル鉄道唱歌オルゴール増幅器行き先板がズラリ参加者の感想「こんな部品が車両を動かしていたのかと実感しました」「昔の車両に取り付けられていたエンブレムを見ると、鉄道の歴史を感じます」「触れることができて感動。まるで博物館に来たようでした」3.ミニチュア制作コーナー工作好きの子どもたちにはたまらないのがこのコーナー。粘土やスポンジを使って、自分だけの小さなジオラマを作ることができます。こちらのブースをご用意されたのは、「株式会社新王様もけい」の古岡さん。子どもたちに「何かを作り上げる喜び」「手先を使って想像力を培うこと」、そして「親子のコミュニケーションツールになれば」との思いから、今回高野さんとともに実行委員として参加されました。ミニチュアのパーツをただ置くだけではありません。一つ一つの小さな材料を使って親子で力を合わせて作り上げていきます。木を植えたり、線路を飾ったり。完成した作品を見て「できた!」と笑顔を見せる子どもたちの姿が印象的でした。お手本を見ながらミニチュアに挑戦!当日は大盛況でした参加者の感想「普段なかなか一緒にじっくり工作をする機会がなかったので貴重な時間になりました」「親の方が夢中になってしまいました」「完成した作品を持ち帰れるのが嬉しいですね」「木をスポンジで作るのが楽しかった」4.キッズプラレールブース子どもたちにとってはまさに夢の広場!広いスペースに大量のレールや車両が用意されており、自由に組み合わせて遊ぶことができます。あちこちで「ぼくの電車とつなげて!」という声が飛び交い、即席の“鉄道仲間”が誕生していました。自由にレールを敷いて列車を走らせます参加者の感想「家ではこんなにたくさんのレールを広げられないので新鮮でした」「他の子と協力して大きなコースを作る姿に感動しました」「夢中で遊んでくれるので親としても嬉しいです」「どんどん大きくなるのが面白かった!」5.ミニチュア展示コーナーこちらのミニチュア世界を作り上げたのは、長谷川雅紀さん。列車好きから派生した豊かな想像力と創造力で、多くの作品をこれまでも仕上げてこられています。コツコツと作り上げた“ミニチュアの世界”は小さな町を精密に再現し、その中を列車が走ります。まるで物語の舞台をのぞき込むような感覚で、大人も子どもも思わず「わぁ!」と声をあげてしまうほどでした。長谷川さんによる昭和40年代前半の田舎の終着駅の再現細かな作り込みが見事です当時の看板も忠実に再現お馴染みのJR赤間駅長谷川さんと記念撮影していただきました参加者の感想「ここまで緻密に作れるのはすごい職人技です」「小さい世界なのに、すごくリアルで心が躍ります」「ちっちゃい町がかわいかった」「電車が走るのが楽しくて、ずっと見ちゃった」6.電車でGO 体験コーナー懐かしの鉄道運転シミュレーション「電車でGO!」も登場!大人世代には青春の思い出、子どもたちには“運転士デビュー”の舞台になりました。親子で並んで操作方法を教え合う姿が、なんとも微笑ましかったです。運転士の帽子をかぶって発進!運転姿が様になっています参加者の感想「昔ハマっていたので懐かしい気持ちになりました」「ゲームなのに本当に運転しているみたいでワクワクしました」「スピードを出しすぎて失敗しちゃった!」「駅にちゃんと停められてうれしい!」7.改札機コーナー最後に待っていたのは、昭和時代の改札機。切符に手動でスタンプを押す、あの「ガチャン」という音を体験できました。子どもたちには新鮮、大人には懐かしいひとときです。懐かしい切符と改札パンチ切符に日付を印字するダッチングマシン参加者の感想「学生時代に毎日通っていた頃を思い出しました」「この音、この感触…懐かしすぎて胸が熱くなりました」「今の自動改札にはない“人の温もり”を感じます」「スタンプ押すのが楽しい!」「おじいちゃんはこれを使っていたのかな?」まとめ今回の赤西鉄道展は、ただ鉄道を見る・学ぶだけではなく、親子で「作る」「体験する」「思い出を共有する」ことができる、まさに地域ならではのあたたかいイベントでした。子どもは目を輝かせ、大人は懐かしい記憶を呼び起こされる。そんな“世代を超えた鉄道体験”がここにはありました。地域の方々が鉄道をもっと身近に感じ、赤間駅から広がる新しい旅のきっかけとなることを願いつつ、来年以降の開催にも大いに期待したいと思います。(表記はレポーターの表現を優先しています)