里山を未来へつなぐ「宗像里山の会」記念式典~8月23日レポート~ 最終更新日:2025年8月23日 (ID:8693) 印刷 こんにちは、小野ママレポーターです。みなさんは「宗像里山の会」を知っていますか?宗像市の代表的な河川・釣川とその水系を源で支える里山の荒廃を止めようと、平成17年に有志で立ち上げたボランティア団体です。侵入した孟宗竹(モウソウチク)の伐採を皮切りに植林、遊歩道整備、竹炭の利活用など“手を動かす”活動を継続し、今年で設立20周年を迎えました。「水源を次世代へ」という合言葉の下、NPO法人解散後も実働部隊としての機能を受け継ぎ、現在約50人が所属します。そんな「宗像里山の会」が、令和7年4月12日に記念式典開催。当日の様子をレポートします。メイトム宗像に集った想い式典は4月12日、メイトム宗像で開催。「記念感謝の集い」には、会員・市民・行政関係者あわせて約120人が集まりました。里山再生の歩みを振り返ったスライド上映に、永年功労者表彰が行われ、会場は大きな拍手に包まれました。県立遠賀高校農業食品科の生徒たちによる「竹炭・竹酢液の農業活用」の研究発表には、農家の参加者が熱心にメモを取る姿が印象的でした。 設立20周年を記念した感謝の集い遠賀高校農業食品科の研究発表反響のあった「竹炭・竹酢液の農業活用」の研究結果参加者インタビュー「世代を超える“里山愛”」創設メンバーの声(70歳代)荒れた竹林が畑に戻り、小川にホタルが戻った。20年は長いようで一瞬。次の20年は若い人にバトンを渡したい「この景色を残したい」という言葉に共通のまなざしが宿っていたように感じる元メンバーから遠賀高校の生徒へのメッセージも贈られましたこれからの環境保全アクション里山を守るために、20年尽力してきた会員のみなさん。今後は、時勢に合わせて新しい試みも検討しているそうです。「伐って、植えて、使う」循環型モデルの拡大竹炭竹酢液の農業利用を市内小学校の菜園へも展開行政・企業との連携強化釣川流域の水質モニタリングを市と共同で実施、測定データをオープンデータ化炭素クレジットへの挑戦竹炭製造によるCO₂固定量を可視化し、脱炭素経営を進める地元企業の協力を得てクレジット化を検討取材を終えて会場を後にすると、春の光の中で竹林が風に揺れているのが目に止まりました。一本一本を伐り出す地道な作業の積み重ねが、美しい水と緑、そして人のつながりを育んでいる――そんな確信を胸に、私も“今日からできる一歩”を探し続けたいと思いました。宗像里山の会HP(外部リンク)(表記はレポーターの表現を優先しています)