健康むなかた21第133回「みんなでできる子育てサポート」
更新日:2018年2月19日
お母さんの体は、妊娠・出産を経てごく短期間のうちに次々と変化が起こります。体と生活環境の急激な変化は、心にも大きな影響を与えます(マタニティブルーや産後うつなど)。お母さんが新しい環境や育児に慣れるまでは、パートナー・祖父母を含め、家族みんなのサポートが特に大切な時期です。
よく聞く「産後うつ」って?
産後うつは、マタニティブルーとは異なり、適切な治療が必要です。次のマタニティブルーと産後うつの違いを参考にし、症状が一向に改善しない場合は、医療機関を受診することをお勧めします。
発症の時期
- マタニティブルー:出産後3日から5日ごろがピーク
- 産後うつ:出産後数週間から数ヶ月経過後
発症の割合
- マタニティブルー:2人に1人
- 産後うつ:10人に1人
経過と対処
- マタニティブルー:10日から14日程度で自然に回復
- 産後うつ:症状が2週間以上続く
症状
- マタニティブルー:気分の不安定さ、涙もろくなる
- 産後うつ:気分の落ち込み、興味喪失
原因
- マタニティブルー:ホルモンバランスの変化
- 産後うつ:脳内の神経伝達の異常
今日からできる!お母さんの心身の負担を減らす家族のサポート
お母さんがゆっくり体を休める時間をみんなでつくりましょう
時間が短くてもゆっくり睡眠を取ったり、体を休めたりする時間をパートナーや祖父母のサポートで、日中や夜間につくりましょう。民間の家事・育児サービスの利用もお勧めです。
お母さんの気持ちに耳を傾けましょう
家族、特にパートナーが話をじっくり聞いて気持ちを受け止めることで、お母さんの不安、緊張、孤独感が和らぎます。
お母さんはうれしい気持ち、つらい気持ちなどを、パートナーや祖父母など身近な信頼できる人と話すようにしましょう。
子育てについて気になること、困ったときは相談しましょう
お母さんの体調や様子で気になるところがあるときは、市保健師・助産師、医療機関に相談してください。乳幼児健診、電話、訪問での相談も受け付けています。他にもさまざまな相談室を設けているので気軽に相談してください。
- 詳細は、市ホームページ「むむハグ。」http://www.city.munakata.lg.jp/kosodate/020/010/index.html で確認か、「むなかた親と子の健康づくり情報誌すくすく!」を見てください(子ども家庭課〈西館1階〉で配布)
赤ちゃんを迎える家族や祖父母のみなさんへ
祖父母世代が子育てをしていたころに比べると、環境の変化や科学の進歩で子育ての常識も変化してきています。サポーターとして、初めての子育てに戸惑う親世代を優しく見守ってください。
祖父母の子育てへの関わり方のポイント
- 親の子育ての方針をまず認めましょう
- 親の子育てを否定せず、まずはほめましょう
(例)「大丈夫よ」と昔の経験をもとに、親の心を楽にする言葉を掛けましょう
- 現代の子育ての方法を知りましょう(下記参照)
- サポーター自身の心身の健康、お金、時間など、余裕が持てる範囲でサポートしましょう
子育ての移り変わり
抱っこ
- 昔:抱き癖に注意する
- 今:安心感や自己肯定感が育つのでたくさん抱っこしてよい
授乳
- 昔:3時間おきの授乳がよい
- 今:母乳の場合は赤ちゃんが欲しがったら授乳する
うつぶせ寝
- 昔:頭の形がよくなる、寝付きがよくなる
- 今:乳幼児突然死症候群(SIDS)予防のため推奨していない
離乳食の進め方
- 昔:3か月から4カ月頃から離乳食の準備として果汁を与える
- 今:果汁の過剰摂取は低栄養などにつながる。離乳食は5か月から6カ月からが目安
むし歯予防
- 昔:大人がかみ砕いたものを与える、箸などを共有する
- 今:むし歯菌は新生児に存在せず大人の口移しが原因。大人と箸など共有しない
おむつをはずす時期
- 昔:早めにはずした方がよい
- 今:子どもの体調や発達を見ながらのんびり進める
問い合わせ先
子ども家庭課子ども保健係
電話番号:0940-36-1365
このページに関する問い合わせ先
子ども子育て部 子ども家庭センター
場所:市役所西館1階
電話番号:
子ども保健係(お子さんの健康診査、予防接種等):0940-36-1365
子ども相談係(お子さんやご家庭の相談):0940-36-1302
子ども家庭係(児童手当、医療費助成等):0940-36-1151
ファクス番号:0940-37-3046