「赤間小学校の台湾交流からホームステイ受け入れをしました!」
更新日:2022年06月08日
平成4年から続く台湾交流
赤間小学校では平成4年から台湾の小学校と交流をはじめ、お互いの児童の交換留学を続けています。きっかけは台湾の児童(ヤンさん)が家族で宗像に引っ越してきて転入してきたことでした。ヤンさんの出身である台湾(彰化市)の湖東小学校との交流がスタート。今では彰化市が公認し、彰化市内4つの小学校とホームステイや学校交流を行っています。
「国際交流に係る活動を行い、世界の人々との相互理解と友好親善を深め、国際的な視野や感覚を身に着けたグローバル人材の育成及び地域、学校の多文化共生に寄与すること」を目的とし赤間小学校・PTA総務・国際交流委員会(現PTA)・台湾交流会(PTAのOBなどからなる有志)が協力して活動してます。
1年ごとの交互訪問交流。今年は受け入れの年
昨年11月に赤間小から台湾を訪問し大歓迎をされました。今年はこちらがお迎えするにあたり、それ以上に歓迎したいと考えてました。その火付け役は、昨年留学を体験した赤間小の子どもたち。帰国後、楽しかった体験を沢山のお友達に話してくれました。赤間小学校やPTAも受け入れ家庭が増えるよう工夫しました。今どきの家庭はお泊り客が少なく、お客さん用布団がない家庭が多いと予想し貸布団を手配。
ご両親が仕事をしている家庭が多いので、放課後時間に子どもたちが楽しめる活動を考えました。
そこで赤間地区シニアクラブの方にご協力をお願いして「日本の昔遊び」を教えてもらうことにしました。
台湾は北京語なので、事前に北京語講座と指差し北京語手帳を手作り。スマホやタブレットで使える通訳アプリも紹介。そんな工夫をして、いざ募集を開始!今年は20人の台湾児童が来日することになったので2人ずつ受け入れしてくれる10家庭がスムーズに決まりました!
7月7日(土曜日)に赤間小学校図書室で対面式。
お互いドキドキしながら初対面。各家庭に通訳の学生ボランティアがいるので翌日の予定や聞きたいことなどを通訳してもらいました。ふたりに明日食べたいものを聞いてみると、ひとりは「お寿司!」もうひとりは「生ものは食べられない!」困ったなぁ・・・(笑)
この時にお互いを呼び合うニックネームを確認したので、交流中はスムーズにコミュニケーションすることができました。
自宅に連れて帰ると、寝室の確認とお風呂やトイレの使い方を説明。
今日の夕食はすぐに食べられるように用意していたカレーライスです。ふたりとも好きな食べ物だったようでホッとしました。今までホームステイで来た子たちは、お風呂で湯船に入らずシャワーだけでしたが、今年のふたりは上手に湯船に入って日本のお風呂を楽しんでました。台湾出発が早朝で疲れているから早めに休ませるようにと聞いてましたが、めちゃめちゃ元気!翌日は遊びに行くので、時間を決めて消灯にしました。
7月8日(日曜日)この日は各家庭で自由行動
我が家はマリンワールドに行きました。娘は紙を用意して日本語と台湾の言葉を教えあって遊びました。お昼ご飯は回転寿司。生ものでは無いものも選べるのでふたりとも喜んでました。次に浴衣を着て散策。下駄が歩きにくそうでしたが、途中で飲んだラムネの瓶が気に入ったようで持って帰るとのこと。他の家庭は海の道むなかた館で勾玉づくりや海釣り、ゲーム、BBQやたこ焼きなどそれぞれ我が家流で盛り上がったそうです.
7月9日(月曜日)この日は赤間小学校で学校交流
台湾児童も受け入れ児童と一緒に歩いて登校。台湾では保護者が学校まで送迎しているそうで、子どもだけで歩いて登校するのが驚きだった様子。午前中は体育館で歓迎会。赤間小児童は3年生以上の生徒が学年ごとに歌や演舞で出し物。台湾児童もバイオリンやリコーダー、日本語で「さくら」を歌ってくれました。
赤間シニアクラブの皆さん、暑い中ありがとうございます!夕方はグローバルアリーナのレストランでお別れ会です。おいしいご飯にじゃんけんゲーム、写真撮影。楽しい時間があ!っという間に過ぎます。
台湾児童はバイオリンでアニメ妖怪ウォッチのみんなが知っている曲を披露
赤間小児童は迫力あるソーラン節を披露
午後は受け入れ児童の教室で給食や昼休みはみんなと遊んで掃除、授業をうけました。放課後は体育館で赤間シニアクラブの方が日本の「昔あそび」を教えてくれました。あやとり、けん玉、おはじき、こま、お手玉、竹とんぼ、羽根つき、だるま落とし、七夕の短冊書きなど10種類以上の遊びを体験!
最後は大きなシートを広げ両国児童が持ち、中のお手玉を掛け声に合わせて放り上げました。みんなの心がひとつになって高く飛ぶと、大きな歓声が起きました。日本のあそびを体験することで日本の文化を知りたいという台湾児童の夢が叶いました。赤間シニアグラブの皆さん、暑い中ありがとうございます!
竹馬を楽しむ台湾児童と赤間シニアクラブの方
お手玉を掛け声に合わせて放り上げる様子
両国児童と赤間シニアクラブのみなさんと一緒に記念撮影
夕方はグローバルアリーナのレストランでお別れ会です。おいしいご飯にじゃんけんゲーム、写真撮影。楽しい時間があっという間に過ぎます。引率の大人12名と長年お手伝いをしていただいている台湾交流会の皆さんも一緒に最後の夜を過ごしました。
7月10日(火曜日)学校でお別れ。
この日も児童は歩いて登校。保護者は台湾児童の荷物を持って学校に行きます。
荷物を渡したらすぐにお見送りです。普段の生活ではできないことを、体験させてもらえる国際交流。ホームステイの受け入れはちょっとの勇気で貴重な時間と思い出を作ることができます。もっと、沢山の方に経験してほしいです。
そして、その体験のための沢山の方の協力やサポートを実感し感謝申し上げます。私も自分ができる事を探して楽しみながら協力していきたいです。
ママレポーター庄野
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