6日間の「田久通学合宿」
更新日:2022年06月07日
赤間小学校の校区にある田久地区で、小学校3から6年生22人が、9月18日から23日まで、6日間の通学合宿(公民館で共同生活をしながら、通常通り登校)をしました。
スタッフとして九州女子大学や福岡教育大学の9人の学生さんがサポートしてくれます。
3回の事前研修で5から6人ごとに班を決めて、食事の内容や担当を決めます。班ごとに夕食・朝食当番が1回ずつあり、合宿でスムーズに準備できるよう、夏休みの間に自分が当番の料理を自宅で練習しておくのがお約束です。
9月18日(入所式)
入所式の様子
合宿中の決まり事。共同生活では、ルールをきちんと守ることが重要です。
特に印象に残ったのは、
- 「個人の荷物は、段ボール1箱にまとめる」
- 「公民館は日中は他の方が使うので学校に行く前に綺麗にする」
- 「自分のことは自分でする」
- 「他人に迷惑をかけない」
など。
楽しい合宿生活にするために、みんなで協力しないといけないこと、そのために守らなければならないルールをしっかり聞いていました。
その後、一人ずつ通学合宿での目標をみんなの前で発表しました。
「学校に遅刻しないように頑張る」
「料理を頑張る」など、いろいろ。
さてどんな生活が始まるのでしょう。
毎日のスケジュールはこんな感じです
- 朝は自分たちで声を掛け合い起床。
- 朝食を作り、食べたら片付けにお掃除。終わったら、みんなで登校。
- 帰宅後は自分の靴下の洗濯。宿題もきちんと終わらせます。
- 食事の献立から必要な材料を人数分計算し、買い物はゆめタウン。
- 見守りのスタッフも入れて30人分の材料は重たいけど、歩いて行きます。
- 調理・食事・片付けの後はお風呂。
- 公民館にはお風呂がないため、地域の方のお家に「もらい風呂」に行きます。
- 少しの自由時間の後、リーダーは会議。
- 荷物整理をして就寝。
家ではおうちの方がしてくれているので、自分でする機会がない貴重な体験が盛り沢山。
ボランティアスタッフはいますが、基本見守りで手出しをしないことになってます。
帰宅後の靴下は洗濯板と石鹼で手洗い
6日間共同生活する田久公民館
9月22日(合宿5日目)
この日は学校から帰ったら夕食の下ごしらえをして、近くの特別養護老人ホームあかまさんで「もらい風呂」ならぬ「もらいシャワー」。
本当に地域の方や施設の協力に支えられています。
その後、もらい風呂などでお世話になった方たちに、お礼の気持ちを込めて作る「焼きそばパーティー」です。
みんなで協力して焼きそばを作っておもてなし。お茶や焼きそばが無くなったら「おかわりはいかがですか?」と積極的に聞いてました。
毎年お風呂を貸していただいている立花寛清(ひろきよ)さんに話を聞きくと、田久通学合宿が16年も続いていること、
当初は毎日の食事や見守りも地域の方が手伝いに来ていたが、平成21年から学生ボランティアが入ったこと。また、それまでは、入浴は公民館の外にシャワーブースを作って使っていましたが、平成22年から地域の方に協力をいただき、もらい風呂が始まったことなどを教えてくれました。
また、パーティーの参加者の中には、16年間通学合宿に関わり、お手伝いをされている方もいらっしゃいました。。
焼きそばパーティー準備
美味しい焼きそば(大盛)
写真を撮りに行った私も美味しい焼きそばをいただきました。ごちそうさまでした!
もらい風呂でお世話になった方たち
食べながら談笑
通学合宿卒業生大学生になってスタッフになった西田さんと中学生
たくさん作っておかわりしてもらいます
大学生スタッフにも食べてもらいます「野菜も火がとおって美味しいよ」
夕食後の星空観察でお世話になります!
9月23日(退所式)
合宿の最終日に退所式がありました
子どもたちの感想を1人ずつ発表。
「目標は遅刻をしないだったけど、2回遅刻した」
「金曜日のテント泊が楽しかった」
「料理をおいしいと言ってもらえて嬉しかった」
など、楽しい感想を聞くことが出来ました。
1人ずつ感想を発表
6日間学ぶことがたくさん
とても良い経験になりました
次に学生スタッフが前日の夜中までかかって作った合宿の様子写真を上映。
初日はうるさいと怒られている様子。頑張っている子どもたちの様子。お米をこぼしたり、炊き忘れたりハプニングもあった様子。日増しに成長している様子がよくわかりました。
その後、学生スタッフから、参加者ひとりひとりの名前を呼んで「良かったところ」、「成長したところ」発表してもらいました。そばで自分たちを見守ってくれていたスタッフたちに褒められて、子どもたちは恥ずかしそうに笑顔で聞いてました。
毎年、行きたいという子が多いのも納得です。
田久通学合宿には、わが子も参加させていただきました。家では、親がしてくれるのが「当たり前」の生活から、自分たちで協力しないと何も終わらないことに気づくことができる貴重な体験だったようです。 毎年参加しているので、できることが増え、成長を感じることができます。
いつかはわが子も学生ボランティアとしてお手伝いできるようになればいいなあと思います。
子どもはいつか家から出ていくので、一緒に過ごせる時間はのこり10年くらいとしたら・・・
私自身も子どもが巣立つまで、家族という小さな社会でお互いを思いやり、協力して仲良く毎日を過ごしたいです。
またこのような貴重な経験ができるのも、青木さん、吉田さん、学生ボランティアや地域の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
通学合宿の様子は平成30年1月28日(日曜日)の「わくわく体験報告会」で発表されるそうです。
事前に広報に開催日時が掲載されるので、子どもたちの発表をぜひ聞いてみてください!
レポーター庄野朋子
大学生スタッフの皆さん
6日間子どもたちと寝食を一緒にした吉田さん。大変だったと思います
何年も田久通学合宿を続けてくださる青木さん
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