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トップページ > ママ・パパレポート > 平成28年度レポート > 自由が丘小学校特別支援学級で、タブレットを活用した授業を見学!

自由が丘小学校特別支援学級で、タブレットを活用した授業を見学!

更新日:2022年06月06日

 

  • 教室

   最近新聞などで、タブレットを使った授業や学習効果の記事をよく目にします。宗像市の自由ヶ丘小学校でも、去年から特別支援学級の授業でタブレットを活用し始めました。自由ヶ丘小学校は、現在、知的障害2クラス・情緒的障害(発達障害)3クラス・肢体不自由1クラスの6クラスの特別支援学級があります。その中の情緒的障害のクラスで、タブレットを使った授業を行っています。さっそく見学に行ってきましたよ!

  情緒的障害ってわかりますか?発達障害と言ったほうがわかりやすいかもしれません。学習能力に問題はないのですが、情緒的に不安定で、授業中にじっとイスに座っていることができなかったり、大声をあげたりします。集中力が長く続かず、突然の予定変更等にパニックになり、感情を上手にコントロールすることができなかったりします。そのため、結果的に授業内容を理解できず学習に遅れをとってしまいます。


そんな情緒的障害の子どもたちにとってタブレットを取り入れた授業は、どのような効果があるのでしょうか?

 

 45分の授業の中に、タブレットを使ったプログラムをピンポイントに組み込む!

 
  私は、45分間ずっとタブレットを使って授業するのかと思っていたのですが、全く違います。まず、見学させて頂いたクラスには、7名の児童がいて、6年生1人、5年生2人、4年生1人、1年生3人です。7名の児童に2名の先生が教えます。それぞれの学年の授業の流れが、黒板に張り出されています。4項目だったり、5項目だったり、学年によって違うのですが、その中の1項目に『タブレット』と書かれています。そこでタブレットを使って学習するということです。

  この授業の流れを黒板に大きく張り出すのは、視覚的に授業の進み方を理解させるためです。突然の予定変更が苦手な児童たちにとって、視覚的に訴えることは、安心につながるそうです。また45分間の中に、変化にとんだ学習プログラムを組み合わせることで集中力を切らさないようにしています。タブレット学習が好きな児童には、最後にタブレット学習を配置して、タブレット学習を目指して頑張るというモチベーションを引き出したり、1コマの授業の中でも、工夫した内容になっています。

  タブレットを使うにようになって、先生たちは、それそれの児童にあった学習アプリを見つけてきてダウンロードする大変さはあるが、学年の違う児童を一斉に授業するので、ある児童がタブレットに向き合っている間、タブレットを使ってない児童の指導にあたる時間がとれるようになったと話されていました(右下「授業風景」写真参照)。

  • 自由が丘小学校
    自由ヶ丘小学校
  • 授業スケジュール
    授業スケジュール
  • 授業風景
    授業風景

 

 

子どもたちはタブレットを使った学習が大好き!

 
  正直、私には、子どもたちのどこに情緒的障害が見られるのかは全くわかりませんでした。みんな、きちんと席について自分の勉強をしていましたし、タブレット学習ではとても楽しそうに自分でどんどん問題を解いていたからです。でも、あとで先生から、「ある児童は、タブレット学習を取り入れる前まで、本当に5分と席についていられなかったんです。でも、タブレット学習を始めてから、タブレット学習がとても楽しいらしく、それをしたいためにその前の課題を頑張るんです。」と聞いた時はびっくりしました。その児童は、黙々とプリントを切って貼る課題をこなしていたし、タブレット学習では、ローマ字打ちでYahooキッズに検索ワードを入れて情報収集していたからです。

  授業の後、子どもたち何人かからもお話を聞くことができました。みんな、タブレットを使った学習が大好きなようで、歴史の勉強をしていた6年生の女子が、「楽しいし、わかりやすい。勉強というよりゲーム感覚で進められる。頭に入ってきやすい。」と教えてくれました。私に明るく声をかけてくれた5年生の男子は、「算数で、正解するとお花が舞って嬉しい。すぐに間違いがわかるとこもいい。」と答えてくれました。確かに、学習アプリを見ると、ゲームのように目標がはっきりわかり、それをクリアすると視覚的にも嬉しいと感じる仕掛けがあって、楽しく学習できそうです。

  • ひらがな
    1年生のひらがな学習
  • 割り算
    5年生のわり算の筆算の学習
  • 調べ物
    4年生の国語の調べもの学習

 

タブレット使用の効果 と課題


  授業見学の後、青野慎一教頭先生が、「タブレットを使うようになって、子どもたちの集中力が続くようになったし、楽しく学習するようになった。今後通常学級にも普及すると思います。ただし、今はタブレットの枚数が限られるし、コストもかかりますからね。」とおしゃってました。まだまだ宗像市内全学校に普及するのは難しそうです。タブレットを取り入れる効果は目に見えてわかったのですが、それも先生たちの授業の工夫の仕方があってこそ、生きた学習になっていると思いました。少ない台数でも工夫次第で沢山の子どもたちの学習を手助けできそうですね。

自由ヶ丘小学校の子どもたち、先生方、ありがとうございました!

 

 ママレポーター岡田雅子

 

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