更新日:2023年7月19日
接続と連携を深めて
市では、生きる力を身に付けた子どもを育成するため、平成18年度から、小・中学校に小中一貫教育を導入・拡大してきました。
各学校では、その成果が表れはじめ、子どもたちの学習規律や学習態度の向上など、学びの一貫性がみられるようになっています。しかし、学んだことを意欲的に生活に生かしたり、学び合ったりして、より良い生活を求めていく主体的・実践的態度の形成にはまだ課題があります。これらの課題を解決するために、学校を含め家庭や地域全体が協働して子どもたちを育てていくことが必要であり、その具体的な手立てや効果的な指導を支える条件整備が重要となります。
平成25年度をもって「第�期小中一貫教育」の調査研究が終了したことを受けて、平成26年度は「第�期小中一貫教育」に向けた準備や更なる充実を図っていく年と位置付け、義務教育9年間を通した学びの一貫性をさらに充実させ、学校・家庭・地域が連携を深めながら、それぞれの教育力を発揮できるよう教育環境づくりに努めます。
保・幼・小・中・高・大という異校種間の効果的な接続と連携を図り、子どもたちの健やかな成長を図ります。
未来を担う子どもたちに自立して社会で生きていく力を育むため、中長期ビジョンを明確にし、宗像ならではの質の高い教育を提供できるよう、今後10年間を見通した「宗像市教育振興基本計画(仮称)」を策定します。これらによって、「自立し、かかわりを深める子どもの育成」を目指します。
電子黒板での授業風景
信頼される学校づくりの推進
子どもたちの生きる力を育むには、確かな学力、豊かな心、健やかな体の知・徳・体をバランスよく育てることが大切です。このため、就学前教育から小学校、小学校から中学校への円滑な接続を図る取り組みや、学校・家庭・地域が協働した教育環境づくりを推進し、信頼される学校づくりに取り組みます。福岡教育大学と連携した教育に関する研究事業も実施します。
主な取り組み・事業
小中一貫教育推進事業
各中学校区の特色を生かしながら、家庭・地域と連携協力し小中一貫教育の推進を図ります。
「第�期宗像市小中一貫教育基本方針」を本年度中に策定し、平成27年度からスタートします。
学園コーディネーター3人を学校に配置して、小・中学校間、家庭、地域の連携強化を図ります。
学力向上支援事業
指導方法の工夫改善に取り組む小・中学校に、市独自で非常勤講師24人を配置します。
学校情報化事業
全ての小・中学校に電子黒板を配置します。また、タブレット端末を利用した新たな形態の学習指導のあり方についてその効果を検証していきます。
ALT派遣事業
外国語教育の充実を図るため、中学校区ごとにALT(Assistant Language Teacher/外国語指導助手)を配置します。
河東小学校と吉武小学校にALTを専属配置し、外国語活動の強化と地域での活用について研究します。
地域で活躍するALT(吉武地区コミュニティ)
学校外での学習活動の充実に向けた取り組みを支援
地域人材を活用したゲストティーチャーによる授業の推進やコミュニティでの学習会の支援をします。
特別支援教育推進事業
学校に特別支援教育支援員を配置して、発達障がいなど特別な支援が必要な児童・生徒へ対応します。発達支援センターとの連携や宗像市特別支援連携協議会の取り組みを推進します。
学校図書館の活用
児童・生徒の「自ら考え、課題を解決する力」を育成するため、学校図書館の機能を活用した調べ学習などの学習活動を展開します。
食育の推進
市の「食育推進計画」に基づき、学校・家庭・地域の連携による食育を推進します。また、地域への愛着や自然の恵み、勤労の大切さを知り、感謝の気持ちを持つことができるよう、地場産物の積極的な活用を図ります。
教職員研修事業
教職員の授業力や学級経営力などを養うため、市主催の研修を実施します。
いじめ防止基本方針の策定
いじめ防止基本方針を策定し、いじめ防止のための組織づくりをし、いじめのない教育環境づくりに全力で取り組みます。
学校関連施設の大規模改造事業
赤間西小学校、南郷小学校の大規模改造工事を実施します。
南郷小大規模1期(外観北西面)
子育て支援
子どもたちを健やかに育てていくためには、保育所、幼稚園や学校、家庭、地域が連携した取り組みを実施することが必要です。そのため、講座などを通して家庭や地域の教育力を高め、保育所・幼稚園と小学校との接続の強化やそれぞれの情報共有を推進します。
主な取り組み・事業
家庭・地域教育力の向上
子ども基本条例の理念を浸透させるために、権利の主体である子どもたち自身の理解を深める取り組みを強化します。
幼児教育振興事業
小学校へ進学する児童がスムーズに小学校生活になじめるように、保育所・幼稚園・小学校の接続を強化し、幼児の健やかな成長を支えていきます。
保幼小連絡会
市民の学習の場づくり
市民が自ら進んでする学習やスポーツ、文化などの活動のための場づくりや事業の提供を実施していきます。
主な取り組み・事業
図書館サービスの充実
利用者の利便性向上のため、新たに吉武、池野、岬地区コミュニティ・センターに返却拠点を増設します。ブックスタート事業や乳幼児向けのおはなし会、大人向けの民話講座などさまざまな取り組みについて、市民協働による図書活動を進めます。
市民スポーツ推進事業
健康づくりや子どもの体力向上などを重点施策とするスポーツ推進計画を策定します。併せて、スポーツによる笑顔で元気なまちづくりを市民と共に進めていくため、スポーツ推進条例を制定します。
次世代文化芸術育成事業
「音楽があふれるまち・元年」として、市民と共に作っていく「市民音楽祭」を開催します。小学4年生を対象とする宗像ユリックス芸術鑑賞事業をはじめ、中学校の楽器整備など子どもたちの豊かな心を育むための取り組みを推進します。
海の道むなかた館の活用事業
世界遺産登録に向けてのガイダンスを実施し、市内小・中学生の歴史学習の場として、体験学習を含めて活用します。
いせきんぐ宗像(田熊石畑遺跡歴史公園)では、田熊石畑遺跡村づくりの会を中心に、市民協働による公園整備を進め、野外での歴史学習のための古代遺構復元整備を実施します。
宗像ユリックスでの芸術鑑賞事業
このページに関する問い合わせ先
教育部 教育政策課
場所:市役所本館3階
電話番号:
教育総務係:0940-36-5099
学校整備プロジェクト室:0940-36-9610
地域教育連携室:0940-36-1169
ファクス番号:0940-37-1525
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