更新日:2023年5月30日
こころの健康づくり講演会レポート
「シニア世代のこころの健康~コロナ時代を生きるために~」をテーマに、内村直尚さん(久留米大学学長、精神保健指定医)を講師に招き、2月10日にメイトム宗像で講演会を開催。新型コロナウイルスの影響で生活様式が変化し、不安や孤立感を抱えた高齢者に寄り添う方法を学びました。今回は「睡眠」にスポットをあててレポートします。
- 講演会は市公式YouTube(下記関連リンク)から視聴できます
高齢者の睡眠
適度な睡眠時間は年齢とともに短くなります。65歳以上になると6時間程度になります。長く眠ろうとして、年齢に見合った睡眠時間を超えて長く床につくと、睡眠が全体的に浅くなり、夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」が増えてしまいます。
逆に、睡眠時間が5時間を切ると、がんやうつ病、認知症や生活習慣病などのさまざまな病気になるリスクが増えます。睡眠時間は、5~7時間程度にしましょう。
新型コロナウイルス環境下での睡眠の問題
外出を控えることで運動量や人と触れ合う機会が減少し「体内リズムの乱れ」「眠りにつくのが難しくなる」「感染に対する不安から眠れなくなる」などの睡眠の問題が出てきます。眠れない状況が続くと、イライラや不安が募ったり、意欲が低下するなど、こころに影響が出てきます。疲れやすくなったり、頭痛やめまいが続いたりするなど、からだにも影響が出てきます。
ぐっすり眠るためには・・・
睡眠の質を高めるために、次のことを意識してみましょう。
- 就寝前はリラックスする
- 音楽や香り(アロマ)、軽い読書
- 入浴(就寝1時間前40~41℃に約20分つかる)
- 眠りを妨げるものは控える
- 就寝前3~4時間のアルコールやカフェイン
- 就寝1時間前の喫煙
- 明るい光を避ける
- 就寝1時間前のテレビ、パソコン、携帯電話などの使用は控える
- 午前0時までには就寝する
- 朝、一定の時刻に起床する
- 光を浴びる
- 普段より遅くまで寝る場合は2時間までにする
- 規則正しい食事
- 特に朝食が大切
- 就寝前2時間の食事は控える
- 規則的な運動
- 夕食後(就寝3~4時間前)の軽い運動が効果的
- 昼食後の昼寝(仮眠)
- 午後3時~5時までに20~30分程度
- 夕方以降の仮眠はかえって悪影響
よりよい睡眠がストレスを軽減し、脳をリフレッシュさせ、生活の質を高めます。さらには、うつ、生活習慣病、心筋梗塞や認知症の予防にもつながります。
あなたの周りに気になる人がいたら・・・
あなたの周りに、「表情が暗くなったな」「今までは元気に挨拶をしていたのにしなくなったな」など気になる人を見かけたら、まずは、あなたが「最近眠れてる?」などのようにひと言声をかけてみてください。悩んでいる人は、あなたの勇気ある声かけで悩みを打ち明けるきっかけをもらえるかもしれません。その人が悩みを打ち明けてくれたら、まずは聞いて、必要であれば専門の相談機関に悩んでいる人と一緒に相談をしてみてください。専門機関に相談したあとも、これまでと変わらず相手に寄り添い、見守っていきましょう。
こころとからだの相談窓口
- 福岡いのちの電話
電話番号:092-741-4343(24時間対応) - 福岡県精神保健福祉センター
電話番号:092-582-7500(土曜日、日曜日、祝日を除く午前8時30分から午後5時15分まで) - 市健康課
電話番号:0940-36-1187(土曜日、日曜日、祝日を除く午前8時30分から午後5時まで)
内村直尚さん久留米大学学長・精神保健指定医
関連リンク
- こころの健康づくり講演会(外部サイトにリンクします)
このページに関する問い合わせ先
健康福祉部健康課
電話番号:0940-36-1187
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