更新日:2023年5月30日
乳がん早期発見のため活動する宗像の女性たち
9人に1人が乳がんと診断されています。乳がんは、小さいうちに見つけると、治る可能性の高い病気で、早期に見つかった場合、90%以上は治ります。しかし、進行するとリンパ節や骨、肺、肝臓など、乳房以外の臓器にがん細胞が転移して、さまざまな症状を引き起こしたり、命を脅かしたりするようになります。今回は乳がん検診の啓発などの活動をしている武田さんに話を聞きました。
- 武田叔子さん
5人家族 (夫、 長男、 次男、三男) で暮らしていた16年前、 乳がん (ステージ3B) が判明。 手術と抗がん剤治療でがんを克服し、 現在は 「むなかたMAMMA」の一員として活動中。 - ピンクの手編みパッドはコロナ前のサロンで制作したもので、胸を切除した人には必需品です。希望される個人や乳腺外科で配りました。
「乳がんになった」そのとき私と家族は
昔のけがの痕(しこりのようなもの)が大きくなった気がして乳がん検査を受けたところ、乳がんと診断されました。病気知らずの私ががんになるとは思ってもいなかったですし、家族は驚きよりも実感が湧かなかった状況でした。当時大学1年生だった三男も「お母さんががんになるわけない」と強がっていたものです。
きつい治療が始まった時は、病院の方や友人の励ましが支えとなり、家族と乗り越えることができました。病気を通じて、あらためて家族と思いやりの絆を深めることができ、夫はもとより、3人の息子たちも一段と優しい人になりました。まさにキャンサーギフト(がんから得たもの)です。
乳がんで苦しむ人を無くしたい!
他人事と思っていた私が乳がんに。その後3人の友人が続けて罹患。「『早期発見のため』には、1人でも多くの人に検診を呼びかける事が必要」という思いを持つ有志数人で「むなかたMAMMA」を立ち上げました。
現在は、乳がんを通じて知り合った15人の仲間と活動しています。コロナ禍ではオンラインのサロンを開催したり、治療中や再発などでつらい思いをする仲間にSNSでエールを送ったりしています。密にならない啓発活動として、パンフレットとサロンの案内、ピンクのマスク(注1)の3つを袋に入れて手に取りやすいセットを制作し、市役所・メイトム・各コミセンに置かせてもらいました。乳がんと向き合う私たちだからこそできる啓発を続けていきます。
(注1)ピンクは乳がん早期発見などの啓発運動のシンボルカラー
サロン内で啓発セットを作成して市内に設置しました
むなかたMAMMA(マンマ)
「2年に1度、乳がん検診を受けて、早期発見してほしい」を目標に、女性市民が平成18年に立ち上げた団体です。
- MAMMAはラテン語で乳房という意味
活動内容
- 街頭啓発
- 母の日キャンペーン(5月)
- ピンクリボン月間(10月)
- ルック・ルック講座(随時)
- サロン(毎月第4木曜日)
問い合わせ先
むなかたMAMMA事務局(武田)電話番号:090-9487-3902
メイトム宗像で行うサロンは、罹患者も健康な人も誰でも参加でき、悩み相談や情報交換など、なんでも話せる場です
市民のみなさんへメッセージ
とにかく「他人事」と思わないでください。発見が遅れると、命の危機・闘病の期間・治療費の問題などが重なってしまいます。何より大切な人を悲しませることになってしまいます。早期発見ができれば完治にもつながります。
まずは、セルフチェックから
月経終了後1週間前後(閉経している人は毎月1回程度)を目安に、普段から自分の乳房の状態を確認しておきましょう。
- セルフチェックの方法=「J.POSH日本乳がんピンクリボン運動」→「はじめよう!月に一度のマンマチェック」(下記関連リンクで確認できます)
乳がん検診を受診しましょう
市では40歳以上の女性を対象に、乳がん検診(マンモ)を実施しています。日程や料金など詳細は市「むなかた健康ガイド」(下記関連リンク)で確認か、健康課(電話番号:0940-36- 1187)へ問い合わせてください。
関連リンク
- はじめよう!月に一度のマンマチェック(外部サイトにリンクします)
- むなかた健康ガイド
このページに関する問い合わせ先
健康福祉部健康課
場所:西館1階
電話番号:0940-36-1187
ファクス番号:0940-37-3046
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