更新日:2023年5月30日
今回は、5月に開かれた「生活習慣病予防教室」メタボ予防コース卒業生たちの同窓会に市民記者が参加して、メタボ予防に取り組む活動の一端を取材しました。
輪になってメタボ退治
生活習慣病予防教室 (メタボ予防コースの同窓会)
メタボ予防コース卒業生の同窓会
「お久しぶりです。元気でしたか?」「あら、少しスマートになったみたい」。5月28日、メイトム宗像で再会を喜ぶ人たちがいました。昨年10月から11月にかけて開かれた「生活習慣病予防教室」メタボ予防コース卒業生の同窓会に集まったみなさんです。同コース卒業生25人のうち11人が集まりました。
生活習慣病予防教室は昨年から始まったので、同窓会は今年が初めて。教室の目的は、生活習慣病と体の関係を、健康診断の検査データなどから理解し、病気の予防やコントロールのこつを学び、「生活の中で自分がしなくてはいけないこと」を意識づけることです。
約半年後に開く同窓会は、教室で学んだことの復習と実践確認、引き続き助言や励ましの機会をつくるために企画されました。
同窓会ではメタボの復習授業も実施
半年ぶりの再会で会話が弾む教室の仲間とスタッフ
同窓会のみなさんは「半年ぶりなのに、ずいぶん見た目が良くなっているね。かなり頑張ったようね」「せっかく勉強したのだから、少しは実践しなきゃと思ってね。おかげで2キロも痩せました」と会話が弾みます。
同窓会のみなさんを出迎えたのは、半年前の教室で指導に当たった、市の保健師や栄養士など5人のスタッフです。
同窓生の1人、光嶋博之さん(73歳・赤間)は「5から6年前の健康診断でメタボと言われ、改善に努めてきましたが、1人ではなかなか難しいので教室に参加しました。教室の仲間やスタッフと一緒に励まし合ったり、確認し合ったりすることが支えになっています。時には恥をかくつもりで、自分をさらけ出すことも必要ですね」と話していました。
今後の目標を立てて「私のチャレンジ宣言!」シートに記入
5年後の夢や目標に向かって
同窓会は、体重や腹囲、BMI(肥満度チェック指数)などの測定から始まり、半年前の教室で習ったメタボに関する復習授業へと移ります。
「内臓脂肪型肥満…。みなさん覚えていますか?」と保健師が問いかけ、参加者の記憶を呼び起こします。
メタボとは、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の略称。お腹に多量の脂肪がたまる内臓脂肪蓄積型肥満症のことで、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など、生活習慣病のもとになります。
食事での摂取エネルギーが、運動などの消費エネルギーを超えると、余分な摂取エネルギーが脂肪として、内臓周りなどにたまり、内臓脂肪型肥満になるそうです。原因は、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足などです。予防は、これらの原因をなくし、食事と運動のバランスがとれた生活習慣にすることです。
内臓脂肪を予防する運動のポイントは、「1時間に5キロのペースで歩くなど、有酸素運動をすることと、腕、もも、背中などの筋力トレーニングをバランスよく実施することです」と保健師は教えてくれました。
続いて栄養士が、メタボ予防の食生活指導をします。「メタボ予防のために、食べてはいけない食品はありません。大切なのはバランスよく食べることが大前提です」と言います。ただし、内臓脂肪をためないための注意点を、栄養士がいくつか挙げました。
脂質と塩分を控える、食物繊維を多く摂取する、アルコールと甘いものは適量を守る、一汁三菜(ごはんと汁物に3種類のおかず「主菜1品、副菜2品」で構成された献立)のバランスがとれた食事を心掛ける、早食いをせずによくかんで腹8分目を守る、夕食は就寝2時間前から3時間前に済ませることなどです。
締めくくりは「私のチャレンジ宣言!」シートの記入です。この半年間で取り組んだこと、5年後の夢や目標などをシートに書き、みんなの前で発表します。
仲島なが子さん(58歳・東郷)は「ダイエットノートを毎日つけ、今の体重を、12月までに3キロ減らし、1年後の6月までに5キロ減らします」と目標を話していました。
同窓会で、教室の学習と実践の確認をし、みなさんは各自、新たな決意を持ったようでした。
メタボ予防紹介のパネルも展示
(市民記者・真嶋賢一)
保健師からの一言
「自分の健康は自分で守る」生活習慣病予防
伊藤保健師
生活習慣病の代表的な疾病には、「がん」「心臓病」「脳卒中」があります。これらは死亡原因の上位3位、約6割を占めています。
生活習慣病は、自覚症状が現れにくいため、気が付いた時はかなり進行していることが多く、加齢とともに発病します。また、慢性病になりやすく、一生病気と付き合っていかなければなりません。
不規則な生活習慣は、発病を早めてしまいますが、生活習慣を改善することで予防することも可能です。
自分でできる生活習慣病予防
- バランスの良い食生活
食事は、主食、主菜、副菜を基本に
塩分や脂肪分は控えめに
標準体重を知り、適正エネルギーを摂取 - お酒は適量
- 禁煙
- 適度な運動
生活活動を増やすため、小まめに動く習慣を - ストレス解消
十分な睡眠を取り、自分なりのストレス解消を - 1年に1回は健康診断を受け、数値の変化をチェック
市では本年も、高血圧、メタボ、糖尿病、慢性腎臓病予防をテーマに、生活習慣病予防教室を実施しています。生活習慣病を予防するための食生活や、運動のポイントを伝えます。
教室の参加者が、それぞれに生活改善目標を持って、実践につながるように支援したいと思います。ぜひ参加してください。
- 高血圧予防コース(全3回)注:本年度分は、7月9日に実施済
- メタボ予防コース(全5回)注:7月から9月実施、申込終了
- 糖尿病予防コース(全5回)注:10月12月実施、9月19日(木曜日)申込締切
- 慢性腎臓病予防コース(全3回)注:平成26年2月実施、12月20日(金曜日)申込締切
注:すでに、申込終了のコースもありますが、人数に余裕があれば参加可能です。詳細は健康づくり課電話番号:0940-36-1187へ問い合わせを
健診結果の見方についての相談は健康づくり課へ問い合わせを
このページに関する問い合わせ先
健康福祉部
- 健康課
- 新型コロナワクチン接種推進室
場所:西館1階
電話番号:0940-36-1187
ファクス番号:0940-37-3046
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