トップページ > 健康・保険・福祉・子育て > 健康 > 食育 > 健康むなかた21 第60回 地産地消を支える学校の給食応援団

健康むなかた21 第60回 地産地消を支える学校の給食応援団

更新日:2015年09月02日

地産地消を支える学校の給食応援団

学校給食の地産地消の取り組みと、それを支える地域の人たちの姿を市民記者が取材しました。

野菜を仕分けして11校へ配達

辺りはまだ真っ暗。1月下旬の朝7時前、南郷地区の原町にある直売所「かのこの里」に、ワンボックス車に乗って山田堅(かたし)さん(赤間)がやって来ました。これから、給食用の野菜を学校へ運ぶのです。

「かのこの里では、生産者6人のみなさんに小・中学校11校へ野菜などを配達してもらっています。山田さんもイチゴなどの生産者です」と話すのは、かのこの里店長の大和弘さん。大和店長は、毎朝6時半に出勤して、生産者が持ち込んだばかりの野菜を学校別に仕分けします。

かのこの里店長大和さん

かのこの里店長大和さん

この日、赤間小学校へ向かう山田さんの配達に私も同行しました。学校に着くと、給食調理員さんが待っていました。山田さんは野菜を計量器に載せて「今日は白菜43キロ、大根51キロ、深ねぎ25キロ、合計119キロです」と、生産者の名前が入った納品書を手渡します。児童953人分ともなると大量です。

大量の野菜を赤間小に納品する山田さん(右

大量の野菜を赤間小に納品する山田さん(右)

地元産品供給の「パイオニア」

市では、平成10年の河東西小学校開校時に単独調理場方式の給食を開始。これを契機に、地産地消の取り組みを進めてきました。健康むなかた食育プランの中でも「活かそう!むなかた育ちのいきいき食材」と位置づけています。かのこの里は当初から地元産品の供給に協力してきた「パイオニア(先駆者)的存在」です。

大和店長は、翌月に供給可能な野菜の予定情報一覧表を作って各学校へ送信します。各学校では、一覧表を参考に献立表を作って注文書を返信。これを基に、翌月の生産者の割り当てなどを決めています。

「うちの生産者は280人ほどいますが、時季的に誰が何を作っているのか、ほとんど頭の中に入っています」と大和店長。しかし、「ホウレン草などの葉物は計画的生産が難しく、各学校から大量に注文されると調整が大変です」と言います。

生産農家は小規模で女性や高齢者も多く、「品目によっては、納入できない場合があります」と学校にも伝えています。

生産者と児童の交流で「食育」

給食時間、5年生のクラスを訪れました。かのこの里から届いた野菜は、郷土料理の鶏すきや大根なます、白花豆の煮物などに調理され、子どもたちもおいしそうに食べていました。

その時、全校放送が流れてきました。「今日のむなかたそだちの野菜は、白菜、大根、深ねぎで、生産者は…」。取材当日は、全国学校給食週間の最中で、給食委員会の児童が活発に地元産品をPRしていました。

おいしそうに給食を食べる児童たち

おいしそうに給食を食べる児童たち

栄養教諭の伊原奈々江さんが、献立表を見せてくれました。下段に「こんげつのむなかたそだち」と題して、野菜や卵を育てた人の名前が書いてあります。「本校には、かのこの里の他に13店の納入業者さんがいます。給食応援団と呼んで、ポスターにして廊下に掲示しています」。

納品業者を「給食応援団」として紹介したポスター

納品業者を「給食応援団」として紹介したポスター

赤間小学校では、生産者を招いて話を聞いたり、一緒に給食を食べたり、地産地消を通した食育が実施されています。伊原さんのモットーは「全国1位に輝いたこともある宗像産の大豆を、必ず毎月使うこと」だそうです。

今回の取材で、宗像の子どもたちの心と体の成長は、地域の人と産物に支えられていることを再認識しました。

(市民記者・真嶋賢一)

食べよう!むなかた育ち

栄養士からの一言

 荒牧管理栄養士

荒牧管理栄養士

宗像産の新鮮な旬の食材を使用

市では、学校給食で「宗像産の旬の食材を子どもたちに食べさせたい」「安全で安心できる給食を提供」「地元産品の利用を通じた食教育の充実」などの観点から、地産地消の取り組みを開始しました。「かのこの里」から始まり、現在では「ほたるの里」と「道の駅むなかた」を含め市内3直売所から納入されています。

また、平成20年度からは、市水産物消費拡大企画委員会の事業の一環として、ブリやイリコ、アカモクなどの地場水産物も給食に取り入れています。学校給食への地元産青果物の利用率は、県平均の約3倍で(グラフ1)、食材が豊かな宗像市だからできることだと言えます。

グラフ1

食材とそれに関わる人への感謝

旬のものや地域の産物を食べることは、「栄養価が高い」など産物が一番いい状態で体に取り入れることができるため、成長期の子どもはもちろん、健康のためにはどの世代の人にとっても良いことです。

また、記事で紹介したように、生産、販売、配達、調理と、食材が私たちの口に入るまでにいろいろな人が関わっています。感謝の気持ちを忘れずに、毎日のご飯を食べたいものです。

このページに関する問い合わせ先

健康福祉部 健康課
場所:西館1階
電話番号:0940-36-1187
ファクス番号:0940-37-3046

このページに関するアンケート

情報は役に立ちましたか?
このページは探しやすかったですか?

このアンケートフォームは暗号化に対応していないため、個人情報等は入力しないでください。