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健康むなかた21 第76回 「食育の日」と「食育月間」

更新日:2016年02月24日

平成17年に食育基本法が制定されたことを機に、「食育」という言葉が世の中に広まり、今では耳慣れた言葉になってきました。「食育」を特別なときだけでなく、日ごろからできるように、今こそ、「食」について考えてみましょう。

6月は「食育月間」、19日は「食育の日」
「食」について考えてみよう

「食育」の誕生

 「食育」の先駆者石塚左玄

「食育」の先駆者石塚左玄(写真提供「NPO法人フードヘルス石塚左玄塾」)

「食育」は、最近始まった教育と思っている人が多いかもしれませんが、実は、起源は明治時代にさかのぼります。
福井藩出身の医師で薬剤師でもあった石塚左玄(さげん)(嘉永4年から明治42年)が、「今日、学童を持つ人は、体育も智育も才育も全て食育であると認識すべき」と『通俗食物養生法』の中で示しています。 
食の栄養、安全、選び方、組み合わせ方の知識と、それに基づく食生活が、心身ともに健全な人間をつくるという教育=「食育」こそが、子育ての土台となることを強調しています。食育は、家庭教育であり、親自らが襟を正すことが大事であるとも説いています。

 

この考え方が、没後100年以上たってよみがえり、「食育基本法」(平成17年施行)の前文の一部に生かされています。注:参考資料「福井県農林水産部販売開拓課資料」「福井市ホームページ」

「和食」のユネスコ無形文化遺産化を目指して

昨年の3月、日本政府は「和食=日本人の伝統的な食文化」と題して、日本食文化をユネスコ無形文化遺産に登録申請し、今年の12月に登録の可否が決定される予定です。申請では、「和食」を料理そのものではなく、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」と位置付けています。

具体的な特長として、次の1から4があげられています。

  1. 多様で新鮮な食材と素材の味わいを活用
    日本の国土は南北に長く、海、山、里と表情豊かな自然が広がっているため、各地域に根差した多様な食材が用いられています。また、素材の味わいを生かす調理技術と調理道具が発達しています。
  2. バランスが良く、健康的な食生活 一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは、理想的な栄養バランスといわれています。また、「うま味」を上手に使うことで、動物性油脂の少ない食生活を実現していて、日本人の長寿、肥満防止に役立っています。
  3. 自然の美しさを表現 食事の場で、自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特長の一つです。季節の花や葉などを料理にあしらったり、季節に合った調度品を利用したりして、季節感を楽しみます。
  4. 年中行事との関わり 日本の食文化は、年中行事と密接に関わって育まれてきました。自然の恵みの「食」を分け合い、食の時間を共にすることで、家族や地域の絆が強くなるのです。

注:参考資料『「和食」日本人の伝統的な食文化の内容』(農林水産省発行)

これらの素晴らしい特長を持つ「和食」を守り、育て、伝えていくには、私たち一人一人が「食」について考え、実践してみることが必要です。特に、自分の住んでいる地域に伝わる食文化を知り、楽しみ、子どもたちに引き継いでいくことが大切だと思います。

宗像の「食」

私たちが住む宗像にはどのような「食」があるでしょうか。

宗像は、海と山に囲まれ、田畑が多くあり、たくさんの食材にあふれています。アジ、イカ、フグ、毎年宮内庁に献上しているワカメなどの水産物、米、品質日本一にもなった大豆、多くの野菜・果物などの農産物やその加工品、卵、牛肉など、あげればきりがないほどです。

今は、当たり前のように、いろいろな食材がすぐ手に入りますが、新鮮な旬の食材が身近にある宗像は、とても恵まれています。

また、これらの食材を利用して、祝い事や来客のときに作る「とりすき(鶏のすき焼き)」、鐘崎でおせち料理に食べる「のうさば(干したホシザメをたれに付けたもので、別名『鐘崎かずのこ』)」など、宗像独自の郷土料理があり、今に伝わっています。

今後も絶やすことなく、後世に伝えていきたいものです。

 宗像の郷土料理「とりすき」 鐘崎のおせち料理「のうさば」

宗像の郷土料理「とりすき」 鐘崎のおせち料理「のうさば」

 郷土料理レシピカード

地域の特産を使った料理の「郷土料理レシピカード」

郷土料理レシピカードは現在16種類。市役所1階・情報コーナーと健康づくり課(西館1階)で入手可

管理栄養士からの一言

 管理栄養士

健康な毎日を送るためにも食文化を伝えていきましょう

 日本は戦後、伝統的に伝わる「米」と、肉類や乳製品などを「副食」にバランスよく取り込んだ「日本型食生活」を実現し、海外からも高く評価されました。

 しかし、社会の変化、個人の価値観が多様化するとともに、食生活も「日本型」から個人の好みや生活スタイルに合わせたさまざまなかたちに変化しています。その結果、脂質の摂り過ぎや野菜不足などによる栄養の偏り、朝食欠食などの食習慣の乱れから、肥満などの生活習慣病にかかる人の増加、若い女性の痩せの増加などの問題が起きています。

 じゃがいもの収穫体験

じゃがいもの収穫体験

家庭と地域、みんなで食育

今回の、「和食」の無形文化遺産化には、「文化を守る」視点の他に、「健康を守る」視点もあります。健康な食生活は、気が付いたときから実施することはもちろんですが、子どものころから習慣付けておくことが、将来の健康を守るためにとても大切です。

そのためには、関係団体のみなさんの協力や、家庭での伝承が欠かせません。

関係団体の活動は、市内の各コミセンの料理教室や子ども料理教室、子育てサロンでの食育講座、みそ作り体験や季節の野菜の収穫体験など、数多く実施されています。市は、これらの活動を含め、家庭で食育を取り組みやすいよう、情報を発信していきますので、ぜひ利用してください。

 子どもの料理教室

子どもの料理教室

このページに関する問い合わせ先

健康福祉部 健康課
場所:西館1階
電話番号:0940-36-1187
ファクス番号:0940-37-3046

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