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時間旅行ムナカタ第63回 県内最古の棟札発見?「新修宗像市史」中世部会の活動から

更新日:2016年06月29日

 「新修宗像市史」の編さんは、時代と分野による6つの部会で事業を進めています。中世部会は部会員5人で、主に鎌倉・室町時代を対象としています。今回は、これら2つの時代の史料について紹介します。

 

 鎌倉・室町時代の史料は、前回の市史史料編と『宗像大社文書(もんじょ)』(全4巻)にほぼ収録されていますが、部会ではこれらの史料の確認作業をするとともに、新しい史料の発見にも努めています。最近では、前回の市史に収録されていた神社の棟札を再調査しました。

 棟札(むなふだ)とは、建物の棟上げのときに書かれた木の札で、棟上げの年月日、造営者、関わった大工さんの名前などが記されています。これによって、建築年代や建てた人など、建物の素性が明らかになります。

 

王丸の八幡神社

 同社には、戦国時代の天正9(1581)年の古い棟札や、お宮の祭礼行事である「宮座」関係の資料が所蔵されています。棟札に書かれた文字は、今は薄れて読めないところがありますが、昔の人が読み取った棟札の写しと、九州歴史資料館での赤外線撮影の結果を照らし合わせて、新たに読めた文字があります。

 これらは、戦国時代にこの地に勢力をふるった宗像大社の大宮司・宗像氏貞と、領内の神社造営の関係を知ることができる、貴重な棟札と思われます。

 

田野の依岳(嶽)神社

 依岳(よりたけ)神社の宮座に参加し、その後、許可を得て社殿の扉を開き、内部に納められている歴代の棟札を拝見しました。薄暗い社殿の中に、幅約20cm、長さ1m強の古い板があり、それぞれ数行にわたり墨で文字が書かれています。

 明るいところに1枚ずつ運び出してじっくりと見ると、多数の近世の棟札に交じって、なんと500年以上も昔の室町時代、文明3(1471)年に、大宮司・宗像氏郷(うじさと)が当時の「与里嶽(よりたけ)宮」を造営した時の棟札を発見。早速、九州歴史資料館で赤外線撮影をして確認したところ、福岡県で現存する最も古い棟札の可能性があると分かりました。今後の歴史の解明に、夢がふくらんだ調査でした。

 

(市史編さん事務局・牛嶋英俊)

王丸の八幡神社の宮座
王丸の八幡神社の宮座

依岳神社の棟札調査
依岳神社の棟札調査

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市民協働環境部 郷土文化課
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電話番号:0940-62-2600
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