更新日:2020年1月9日
平成30年度の決算が9月定例議会で認定されました。決算は、みなさんが納めた税金や国・県からのお金がいくら入り、どのように使われたか、市の財政状況を見るための資料です。
平成30年度の決算と宗像市の課題、今後の取り組みについて報告します。
- 決算を分かりやすく解説した「むなかた市の家計簿」などを下記関連リンクほか、各コミセンで配布します。
決算の概要
平成30年度は黒字決算となり、市が政策的に使えるお金の割合を表す経常収支比率は、前年度より改善しました。しかし、医療や福祉のために必要な社会保障関係経費は増加傾向にあり、依然として厳しい財政状況が続くことが予想されます。安定した財政運営を維持するため、今後、さらなる行財政改革が必要となっています。
一般会計
歳入 歳入総額 376.8億円(前年度比ー5.2億円)
市税は前年度より1.0億円増加しています。個人市民税の増加が主な要因です。また、ふるさと寄附金は前年度より0.4億円増加しています。
青色:自主財源
ピンク色:依存財源
ワンポイント
- 繰入金とは:基金(貯金)を取り崩したお金のこと
- 市債とは:市が行う公共施設の整備事業などの資金調達のため、金融機関などから借り入れたお金のこと
歳出 歳出総額 371.3億円(前年度比+1.1億円)
東郷駅駅前広場整備事業費や道の駅むなかたの駐車場整備事業費などの減少で、投資的経費が12.0億円減少しています。また、教育・保育施設型給付事業費や障害者通所支援事業費の増加で、福祉サービスなどにかかる扶助費は、前年度と比べ2.2億円増加しています。
- 青色:義務的経費
- ピンク色:その他経費
- 黄色:投資的経費
経常収支比率
平成30年度は補助費等の減少や市税が増加したことなどで、前年度より0.8ポイント改善し、92.1%となりました。
ワンポイント
- 経常収支比率とは:人件費や扶助費・公債費などの毎年度経常的に発生する経費に、地方税・普通交付税を中心とする経常的に収入される一般財源がどの程度充当されているかを表す指標
- 比率が高いほど市が政策的に使えるお金が少ないことを示している
その他会計
宗像市の課題と今後について
平成30年度の扶助費の増加にも見られるように、高齢社会の進展に伴い、後期高齢者医療や介護保険特別会計などへの繰出金も含めた社会保障関係経費が今後も増加傾向になることが予想されます。さらに、公共施設の老朽化が進んでいることから施設の維持管理費用も今後多額に支出されることが想定されます。
一方で、財源となる税収は、ほぼ横ばいで推移することが見込まれています。今後は財源を確保し、財政調整基金(財源不足を補う貯金)の取り崩しを行わない、基金に頼らない財政運営が求められています。
厳しい財政状況が続く中、宗像市は、貯金と借金のバランスを取りながら、引き続き安定した財政運営を目指し、行政運営の効率化や既存事業の見直しなど、より一層の行財政改革に取り組んでいきます。
このページに関する問い合わせ先
経営企画部 財政課 財政係 行政改革係
場所:市役所本館2階
電話番号::0940-36-1104
ファクス番号::0940-37-1242
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