Home >特別企画
沖ノ島を知る
沖ノ島の祭祀について
沖ノ島を支えた人々
バーチャル沖ノ島探検
沖ノ島バーチャル・ミュージアム・サイトマップ
未来につなごう私達の宝「宗像・沖ノ島と関連遺産群」を世界遺産に
世界遺産とは
国際連合の専門機関の1つであるユネスコ(教育科学文化機関)が1972年の総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護の関する条約」これを略して「世界遺産条約」といいますが、これに基づいて世界遺産リストに登録されたものが世界遺産です。日本は、これに遅れること20年後の1992年に125番目の締結国となり、翌年には「法隆寺の仏教建造物群」や「姫路城」などが国内で初の世界遺産として登録されました。世界遺産の目的は、国や民族を超えて人類が共有する顕著な普遍的価値を有する資産(世界中の誰しもがすばらしいと思う遺産)のことで、これを世界的な視野で協力してその遺産の保護保全を図り、後世に引き継いでいくことであります。世界遺産の種類と数

1 文化遺産【704件、日本11件】
顕著で普遍的な価値をもつ建築物や遺跡など
モン・サン・ミシェルとその湾(フランス)1979年登録。
10世紀半ばから18世紀にかけて増改築を繰り返すベネディクト会の重要な修道院。
顕著で普遍的な価値をもつ建築物や遺跡など
モン・サン・ミシェルとその湾(フランス)1979年登録。
10世紀半ばから18世紀にかけて増改築を繰り返すベネディクト会の重要な修道院。

2 自然遺産【181件、日本3件】
すぐれた価値をもつ地形や生物、景観などを有する地域
イエローストーン国立公園(アメリカ)1978年登録。
世界初の国立公園。数々の美しい景観は、地下のマグマや微生物が生み出す、この土地ならではの自然現象。
すぐれた価値をもつ地形や生物、景観などを有する地域
イエローストーン国立公園(アメリカ)1978年登録。
世界初の国立公園。数々の美しい景観は、地下のマグマや微生物が生み出す、この土地ならではの自然現象。

3 複合遺産【26件、日本0件】
文化と自然両方の要素を兼ね備えているもの
ウルル、カタ・ジュタ国立公園(オーストラリア)1987年登録。
自然遺産としては、地球の変化を表す地形と景観美が、文化遺産としては、先住民アボリジニが残した岩面画などが、ともに普遍的な価値をもつ。
文化と自然両方の要素を兼ね備えているもの
ウルル、カタ・ジュタ国立公園(オーストラリア)1987年登録。
自然遺産としては、地球の変化を表す地形と景観美が、文化遺産としては、先住民アボリジニが残した岩面画などが、ともに普遍的な価値をもつ。
2009年1月5日 宗像・沖ノ島と関連遺産群は暫定リスト記載
この暫定リストに記載されていなければ、ユネスコ世界遺産センターへ登録を申請しても審査されません。

■文化遺産の顕著な普遍的価値の基準
世界遺産に登録させるためには、以下の6つの基準のうち、1つ以上該当していなければなりません。
- 人間の創造的才能を表す傑作である。
- 建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値感の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。
- 現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも稀有な存在)である。
- 歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。
- 文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの)。
- 顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。
■世界遺産の登録基準への該当性
資産の適用種別及び世界文化遺産の登録基準の番号
「宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、以下に示す根拠により、世界遺産リスト登録への価値基準(2)(3)(4)(6)に該当する。
注:あくまでも暫定リスト記載の価値基準であり、世界遺産の本推薦書作成の時は、内容が変わります。
「宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、以下に示す根拠により、世界遺産リスト登録への価値基準(2)(3)(4)(6)に該当する。
- 倭(日本)が国家の礎を築く上で欠かすことのできなかった、文化、思想、各種技術などを東アジアから取り込む上で、航海は必須であった。畿内中央から東アジアにおける航路の中間地点に位置する宗像の地において、航海の補助や物資調達などを行った古代胸形氏の遺産、航海の無事や対外交渉の成就を願って行われた沖ノ島での祭祀遺跡など、島国日本の宿命ともいえる海を媒体とした交流を示す遺産である。
- 沖ノ島は、通常、人を寄せ付けない絶海の孤島であり、島内に生いしげる原生林や巨岩の転石、少ない平坦地などの、環境下で古代の祭祀は行われた。それは岩上祭祀から岩陰祭祀、半岩陰・半露天祭祀、露天祭祀と4段階の形態から社殿祭祀への変遷をたどることが確認できる唯一の遺産である。そして宗像社として沖津宮・中津宮・辺津宮の三宮で構成され島伝いの広大な神社形態が確立される。
- 沖ノ島は、島内に生いしげる原生林や巨岩の転石、波の音、風の音、鳥のさえずりなど、今も自然の神秘性をかもし出す景観が保たれている。こうした島本来の地形や、通常は人が近づけない手つかずの原始林が残る独特な環境が、自然を崇拝していた原始神道の情景を今に伝えている。日本固有の宗教である神道の発生を示す顕著な見本である。
- 沖ノ島は今日もなお神宿る島として、信仰を深め、「女人禁制」「上陸前の禊」「一木一草一石たりとも持ち出してはならない」「不言様」などの禁忌が伝統として一部に残る。沖ノ島での半岩陰・半露天祭祀段階では、金銅製の五弦琴や機織具などを使用した祭祀が認められ、伊勢神宮などで行われている今日の祭祀につながる。日本神道における祭祀の変遷と今に続く信仰を示す顕著な普遍的価値を有する。
注:あくまでも暫定リスト記載の価値基準であり、世界遺産の本推薦書作成の時は、内容が変わります。
世界遺産リスト(日本)
文化遺産(11件)
自然遺産(3件)
| 1 法隆寺地域の仏教建造物群 | 奈良県 | 1993 |
| 2 姫路城 | 兵庫県 | 1993 |
| 3 古都京都の文化財 | 京都府 | 1994 |
| 4 白川郷と五箇山の合掌造り集落 | 岐阜県など | 1995 |
| 5 厳島神社 | 広島県 | 1996 |
| 6 広島平和記念碑(原爆ドーム) | 広島県 | 1996 |
| 7 古都奈良の文化財 | 奈良県 | 1998 |
| 8 日光の社寺 | 栃木県 | 1999 |
| 9 琉球王国のグスク及び関連遺産群 | 沖縄県 | 2000 |
| 10 紀伊産地の霊場と参詣道 | 三重県など | 2004 |
| 1 白神山地 | 青森県など | 1993 |
| 2 屋久島 | 鹿児島県 | 1993 |
| 3 知床 | 北海道 | 2005 |
世界遺産暫定リスト(日本)
文化遺産(11件)
自然遺産(1件)
| 1 古都鎌倉の寺院・神社ほか | 神奈川県 | 1992 |
| 2 彦根城 | 滋賀県 | 1992 |
| 3 平泉の文化遺産 | 岩手県 | 2001 |
| 4 富岡製糸場と絹産業遺産 | 群馬県 | 2007 |
| 5 富士山 | 静岡県・山梨県 | 2007 |
| 6 飛鳥藤原の宮都とその関連遺産群 | 奈良県 | 2007 |
| 7 長崎の教会群とキリスト教関連遺産 | 長崎県 | 2007 |
| 8 国立西洋美術館本館(6 ヶ国による推薦) | 東京都 | 2007 |
| 9 北海道と北東北を中心とした縄文遺跡群 | 北海道・青森県・岩手県・秋田県 | 2009 |
| 10 九州・山口の近代化産業遺産群 | 福岡県・佐賀県・長崎県 熊本県・鹿児島県・山口県 |
2009 |
| 11 宗像・沖ノ島と関連遺産群 | 福岡県 | 2009 |
| 1 小笠原諸島 | 東京都 | 2007 |
文化庁による総合的価値 「宗像・沖ノ島と関連遺産群」
豊かな自然と共生し、「神宿る島」として人々の信仰や禁忌は現在まで継承され、日本固有の神祇信仰における崇拝形態の変遷を確認できる貴重な遺産です。
4世紀から10世紀の東アジアにおいて、大陸との交渉に際して航海の安全祈願のための国家的祭祀が行われた沖ノ島と、祭祀権に関わった古代有力氏族に関連する考古学的遺跡から成り、「島」に対する日本固有の自然崇拝思想の原初的な形態を残すのみならず、その祭祀行為が現在にも継続している資産として、顕著な普遍的価値を持つと評価されました。
豊かな自然と共生し、「神宿る島」として人々の信仰や禁忌は現在まで継承され、日本固有の神祇信仰における崇拝形態の変遷を確認できる貴重な遺産です。
4世紀から10世紀の東アジアにおいて、大陸との交渉に際して航海の安全祈願のための国家的祭祀が行われた沖ノ島と、祭祀権に関わった古代有力氏族に関連する考古学的遺跡から成り、「島」に対する日本固有の自然崇拝思想の原初的な形態を残すのみならず、その祭祀行為が現在にも継続している資産として、顕著な普遍的価値を持つと評価されました。