トップページ > イベントレポート > 田植えから学ぶいのちの授業に参加してきました!

田植えから学ぶいのちの授業に参加してきました!

更新日:2017年08月14日

 日本という国の始まりになったとも言われている稲作。毎日のようにいただいているお米ですが、日本人とは切っても切れない関係でありながら、普段米作りに携わる機会ってあまりありませんよね。様々な事情からサポートを必要とする子どもたちへの学習サポート事業を行っているNPO法人メイクハッピー&ピースさんが、「いのちかがやくプロジェクト」と題し、子どもたちにお米作りの体験をしているということを聞き、お米について学ぼうと親子で参加してきました。

 

参加者は小学生から中学生がメインで25名でした

  • 参加者のみなさん


 梅雨まっただ中で天気が危ぶまれる中、なんとか持ちこたえてくれたこの日の天気。ウスバキトンボが飛び交う田んぼの前には参加者がぞくぞく集まり、始まる前からスタッフの大学生と楽しく会話を交わす様子が見られました。

受付が終わって授業の始まりです。大学院生のスタッフの瀬尾さんが進行を務め、まずはみんなひとりずつ自己紹介。

 

 

 

原田さんが中心となって年間の田んぼのお世話をされています

  • 田んぼの管理は原田さん

 

 自己紹介が終わると、今回の会場であり、田植えの指導をしてくださる「種紡ぎ・ムラ」スタッフの原田可菜人さんより田植えについての説明を受け、早速みんなで田んぼに移動しました。
 

 みんな靴を脱ぎ、田んぼの畦を歩きながら早くも慣れない感覚にとまどう姿が見られます。「種紡ぎ・ムラ」の田んぼは全て手植え、手作業、無農薬でお米作りをされています。そのせいか、田んぼには生き物がいっぱい!

ヌマガエルやおたまじゃくしの姿を見つけて一生懸命つかまえようとする子どもの姿も見られました。

 

みんな横一列に並んで一斉に植えて行きます

 

  • 田植えの様子

 

 そしていざ! 田んぼの中に足を踏み入れると・・・いろんなところから歓声とも悲鳴ともつかない声が(笑)泥の中に吸い込まれるような不思議な感覚、生き物たちの住む世界に足を踏み入れる感覚に驚きととまどいを隠せない様子です。

画面や写真ごしではとても伝えきれない感覚ですよね。

 

三つ子の佐藤兄妹。田んぼになかなか入れない拓真くん

  • 三つ子

 

 ワーワーキャーキャーにぎやかな田んぼが少し落ち着いてから、さあ田植えの始まりです。みんな苗を手にして、目印として張られたロープに沿って1段ずつ植えて行きます。


 今回植える苗はヒノヒカリがメインで元気つくしが少し混合。少しずつ苗を取って慎重に植えて行きます。植えた苗を踏まないように気をつけて通った後に、植えたはずの苗がプカプカ。
もう一度植え直し、慣れるまではコツがいりますね。

 

種紡ぎ・ムラで苗床から作られた愛情いっぱいの苗たち

  • 苗



 しばらく経つと、田んぼに入ったときに悲鳴をあげていた子どもたちもすっかり慣れて、苗を植えるスピードも速くなってきました。大学生のスタッフとも会話を弾ませながらみんなせっせと植えていきます。でも時々は「なんか今踏んだ!」と声があがります。

普段接することのない、田んぼで暮らす生き物たちの命をしっかり感じられたようです。(笑)

約2時間ほどでようやく植え終わりました。まだ元気が有り余っている子どももいますが、みんなお腹がペコペコ。
待ちに待ったお昼ご飯です。

 

 

 

 

  • 泥だらけの手
    泥だらけの手、でも気もちいい!
  • 大学生スタッフ
    元気でフレンドリーな大学生スタッフ
  • 並んで田植え
    『後ろを振り返るな!前進あるのみ!』という名言?も飛び出しました

 
  

暮らしのカフェ『村茶乎』さんでおいしいお昼ごはん

種紡ぎ・ムラ内の暮らしのカフェ「村茶乎」さんに移動して、お昼ご飯です。

築150年の古民家を自分たちで改装して作られた『村茶乎』放し飼いの鶏もいました

  • 村茶乎

 

 今回は村茶乎さんが手配を入して下さり、宗像玄海「ファームガーデン」さんから無農薬のお野菜を提供していただき、メイクハッピー&ピースさんのスタッフが作られたとのこと。

大きなテーブルにみんな並んで、ごはんを並べます。大きなおにぎりに温かいお味噌汁、ピーマンやズッキーニのおひたし。おいしそうなご飯を前にしてみんなそわそわです。みんな並んで一斉に「いただきます!」わっとにぎやかに食事が始まります。

大学生スタッフの女の子が「大家族みたいー」と喜んでいました。本当に一緒に作業をして仲良くなったみんなで囲む食卓は温かいですね。それにしてもみんなよく食べる!田植えでほどよく身体を動かした後はご飯がよりおいしく感じられるのでしょう。

 

 

  • 会食
    みんなお箸とおしゃべりが止まりません
  • 食欲旺盛
    おいしいご飯に食欲が止まりません

 

 

 ふりかえりで参加者の感想をシェア!

 食事の後は外に出てみんなで今日のふりかえりをしました。「稲は何からできているか知っていますか?」と問いかけに、
 「種もみ」と答えた6年生の高比良いと葉ちゃん。「田んぼが思ったより深くてびっくりした。」と感想を言ってくれました。

学生スタッフのしんちゃんからは「田植えが久しぶりで覚えていないことも多かったけれど、みんなで楽しくできてよかった」との声。

そして今回みんなが共感したのは「雨が降らなくて良かった!」ということだったのではないでしょうか。照りもせず、とても田植えがしやすい天気でした。

  • 高比良いと葉ちゃん
    終了後、田んぼに入ったとき内心パニックだった!と話してくれました
  • 瀬尾さん
    大学院生の瀬尾さんが今回の進行を務めました

 

 そして、今日の田植えのお世話もしてくださった「村茶乎」の小川裕巳子さんがお話された「今日みんなで植えた苗は、種もみからいろんなお世話をして育てた苗。苗が次の命を育むお米になる大事なものなので、植えるときは大切に植えてほしい。」という言葉が印象に残りました。また今回、多くの参加者の力で一気に田植えが終わったことで、マンパワーのすごさを感じたとのこと。普段から手作業で田んぼのお世話をされているということで、人の手の有り難さがより強く感じられるのだろうなあと感じました。

 最後にメイクハッピー&ピース代表の仲西さんから「これからも年間を通して、稲の観察や稲刈り、収穫した米を使ってもちつきなどをしていく予定。1回だけではなく、年間を通して田んぼが循環するということを体験してほしい。今回はみんながいい顔で一生懸命、田植えをしていていい回だった。」と締めくくられ、みんなで記念撮影をして終了となりました。

  • 中西さん
    『なかにい!』と慕われる温厚なメイクハッピー&ピース代表の仲西さん
  • 記念写真
    最後まで和気あいあいとしていてみんないい笑顔でした

 

自分の生活を見つめ直すいい機会になりました!

 この「いのちかがやくプロジェクト」は2011年から始まり、近年は年間6回程度の活動をされているそうです。始めはメイクハッピー&ピースで学習サポートを受けている子どもたちの野外レクレーションとして行われたそうで、今回も受講生が多く参加していました。初めは3人程度だったスタッフも、近年では手伝ってくれる学生スタッフが増えてきて、どんどん関わってくれるようになってきたので、年間を通してプロジェクトに関わってもらいたいと考えているそうです。

今回も学生スタッフが10人以上来ていて、積極的に活動に参加されていたので、終始雰囲気が明るく和やかでした。

参加者の高比良いと葉ちゃんと、その弟で生き物の話をいろいろ教えてくれた小学2年生の慧くんのお母さんも、「学生スタッフの方がフレンドリーに接してくれて、とてもリラックスして参加することができました。」と話されていました。

「楽しかったー!田んぼに入った瞬間びっくりした!」と話してくれたのは古賀市から参加していた5年生の3つ子さん、佐藤真碧ちゃん、真夕ちゃん、拓真くん。お母さんは「こういう体験をできる場が少ないので今回参加出来てよかったです。食べ物を作ることの大変さは親が説明してもわからないから体験を通して少しでも知ってほしいと思って参加しました。」とお話してくださいました。

村茶乎の小川さんもおっしゃっていた中にも、「本当に田んぼ仕事は大変で、私達の生活は、きれいなことばかりではなく、汚くて大変なところに支えられているんだということを知ってほしい。けれども、こういった作業をする中で、手作業だと話もできるしプロセスもちゃんと見えるし、自然とのつながりだとかいろんなものが見えてくるので、そんな関わりを大切にしていきたい」という言葉がありました。

 

私も今回参加し、村茶乎の小川さんやメイクハッピー&ピースの仲西さんのお話を伺いながら、自分の食生活や身の回りのことを考えるいいきっかけになりました。

「今、便利すぎる世の中になっていて、お金さえ払えばなんでも手に入る。食べ物の有り難さを感じる機会があまりないけれど、このプロジェクトはそういうことを見つめ直す機会にしていきたい」とおっしゃっていた仲西さん。

「お金と引き替えにものを手に入れる、そういった「依存」から抜けだし、自分の食べるものは自分で作り、自分で調理する。そこにとても喜びがあり、エネルギーをもらえる。」とおっしゃっていた小川さん。

自分の礎となる食を通して、それに携わるたくさんの命のつながりを見つめ直すことは、自分という存在を明らかにし、自分の命に責任を持つためにとても大切なことだなと感じました。

 

今回の会場となった村茶乎さんは現在はお休み中ですが、9月から営業再開されるそうです。私も再開されたらぜひ安全でおいしいごはんと小川さんたちに会いに行きたいと思います。

いのちかがやくプロジェクトもこれからも参加型のイベントを開催していくそうなので、興味がある方はぜひHPをチェックされてください。

ママレポーター 徳永万衣乃

このページに関する問い合わせ先

都市戦略室 秘書政策課 広報報道担当
場所:市役所本館2階
電話番号:0940-36-1055
ファクス番号:0940-37-1242

このページに関するアンケート

情報は役に立ちましたか?
このページは探しやすかったですか?

このアンケートフォームは暗号化に対応していないため、個人情報等は入力しないでください。